2013.10.22
自然エネルギー発電所の系統接続をコストダウン~PVTで電源供給する連系設備を販売開始~

日新電機株式会社(本社:京都市右京区、社長:小畑英明)は、自然エネルギー発電所と電力会社の送電線を結ぶ連系設備向けにPVT(Power Voltage Transformer:計器用変圧器の技術を使った電源供給用変圧器)を利用した電源供給システムを開発、11月1日(金)より販売を開始します。従来のシステムでは、電源を供給するために変圧器が設置されていましたが、この変圧器をPVTに替えることで、20%のコストダウンを実現しました。今後一層の普及が期待される風力発電など自然エネルギー発電の導入を後押しします。

 

1.開発の背景

大規模自然エネルギー発電所は、多くが辺鄙な場所に設置され、電力会社の送電線とは離れてしまいます。発電した電気を売るためには電力会社の送電網に接続することが必要で、電力会社との接続点には連系設備(開閉所等)を設置する必要があります。これらのコストは発電事業者の負担となり、事業採算を圧迫する要因となっています。

連系設備に設置する受変電設備には設備そのものを動かすために制御電源が必要ですが、従来はそのために特別高圧変圧器(500kVA程度)を設置していました。

11月より販売を開始するPVTタイプは、25kVAまでの電源容量に対応でき、制御電源に加えて照明、エアコンなどの設備にまで電源を供給することが可能になります。また、PVTをGIS(ガス絶縁開閉装置)に組み込んだことで、変圧器を設置する従来システムに比べてコスト低減、省スペース、省エネのメリットがあります。

 

2.システムの特長

(1)コストダウン
設備コストを従来の連系設備(GIS等受変電設備)と比べ20%削減できます!

(2)省スペース&軽量化
連系設備(GIS等受変電設備)の面積を従来システムに対して20%縮小!
重量を約11トン削減し、輸送費や基礎工事コストの低減が可能です!

(3)省エネ
変圧器のデメリットであった無負荷時の損失がほとんどなくなります!


変圧器設置のシステムとPVTタイプのシステムの概要

 

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