2016.05.23
エネルギー管理システム「ENERGYMATE®-Factory」の販売を開始

日新電機株式会社(本社:京都市右京区、社長:小畑英明)は、受変電設備に太陽光発電(PV)システム、コージェネレーションシステム(CGS)、蓄電池などの多様な分散型電源を組み合わせ、電力発電量・負荷需要を予測し、最適に運用計画・制御するエネルギー管理システム(EMS)「ENERGYMATE-Factory」の販売を2016年4月から開始しています。本製品は、当社が推進するSPSS®のコア機能を担い、さまざまな顧客ニーズに柔軟に対応することが可能です。ハードとソフトを融合してエネルギーコスト削減に貢献するソリューションを拡大していき、受変電設備、分散型電源も含めたシステム全体で初年度(2016年度)20億円の売上げを目指します。

また、5月25日(水)~27日(金)にインテックス大阪で開催される展示会「JECA FAIR 2016~第64回電設工業展~」に出展します。

 

1.概要

電力自由化や再生可能エネルギーの普及、CO2排出量削減、BCP意識の高まりから、自ら電気を賢く使う時代に向かっています。PV発電量や負荷需要を予測して、分散型電源を全部まとめてコントロールすることで「コスト最小運用」「ピークカット運用」「余剰電力活用」を実現します。

(1) コスト最小運用

電気・燃料単価、契約形態、設備の動かし方などの複雑な条件からコストが最小になる最適な運用計画を導いて制御し、電力、ガスの使用量に応じて変動する従量料金の削減につなげます。

(2) ピークカット運用

目標電力を超過しそうな場合、蓄電池の放電やCGS出力、空調・照明などの負荷遮断を組み合わせて電力需要のピークを抑制し、電力の基本料金の削減につなげます。

(3) 余剰電力活用

発電電力が負荷需要電力を超えそうな場合は、蓄電池の充電やCGS出力を抑制、余剰電力を発生させないようにし、電気を無駄なく使います。

2.特長

(1) 10分周期で48時間先までの高度な最適化演算

PV発電量・負荷需要の予測から必要となる電力を求め、エネルギーコストが最小となる分散型電源の最適運用計画を10分周期で48時間先まで導きます。この演算には住友電気工業株式会社のsEMSA®を使用しており、業界トップクラスの性能です。

(2) 4つの制御モードで状況に合った柔軟な運用が可能

計画による「最適運用制御」「スケジュール制御」と状況変化にリアルタイムに追従する「デマ ンド制御」「余剰電力有効活用制御」の4つの制御モードを組み合わせ、電力使用状況の変動に適合した柔軟かつ最適な運用を行います。

(3) お客様の課題に応じたソリューションを提供

分散型電源の導入までを検討されていないお客様に対しても、簡単な中央監視設備の導入から、エネルギーの見える化、省エネ制御、高度な分散型電源制御まで段階的に機能拡張することができます。将来の段階的な設備導入も踏まえて総合的にサポートできます。


ENERGYMATE-Factory運用画面例:分散型電源の運用管理メイン画面


ENERGYMATE-Factory運用画面例:最適運用計画/実績グラフ画面

 

   用語解説(198KB)

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