ONE SCENE

NISSIN ELECTRIC

障がいのある人たちが主役 得意を活かして業務をサポート

障がい者法定雇用率が順次引き上げられるなど、さまざまな人が活躍できる社会づくりが望まれています。
今回は当社グループで活躍する障がいのある社員たちの働きぶりを紹介します。

障がいのある人たちが活躍する日新ハートフルフレンド(株)

日新電機は、日新電機グループの業務効率化への貢献、仕事に対するやりがいの創出や社会的自立の実現、障がい者雇用の促進を目的に、障がいのある人たちが主役となる「日新ハートフルフレンド株式会社」(NHF)を2015年に設立しました。
特例子会社としても認定を受け、京都を皮切りに2019年には群馬にも事務所を開設し、2025年現在は28人の障がいのある社員が働いています。

同社は厚生労働省の「もにす認定」、京都府の「京都はあとふる企業」、群馬県の「群馬県障害者雇用ネットワーク企業」に認定または登録されており、企業、行政、教育機関、就労支援機関などの見学も多く受け入れています。

日新電機グループ内から業務を受託

NHFは日新電機グループの各部署より以下のような業務を受託しています。
・図面・書類の電子データ化
・書類の封入・発送作業
・製造過程における簡単な組立・加工作業
・PCデータ入力・編集
・構内の花壇整備・清掃  ほか例えば日新電機技術部門では、長い歴史の中で培ってきた資料に紙媒体のものが多い一方で、現在進行形で進む業務が忙しく、整理に手が付けられていない状況がありました。
そうした手が付けられていない、時間のかかる単純作業を委託することにより、業務が円滑に進むようサポートを行っており、NHFによって技術部門の古い資料の電子化が飛躍的に進んでいます。
また、日新電機人事部における24年度の実績では、1600時間分のデータ入力および書類発送・封入などをNHFに委託し、業務品質向上や改善、新たな取組・施策の検討を行う時間を創出できました。

清掃業務

図面・書類の電子データ化業務

得意なことを活かし、活躍の場を拡大

NHFの社員は、学校や職業訓練校で学んだ技術に加えて、それぞれ持っている得意な面を活かして業務に従事しています。
業務はNHF指導員がサポートしており、本人の特性や得手・不得手を一緒に考えながら業務分担を行います。
例えばデータ編集作業では、PC作業が得意なNHF社員に任せることにより、ミスなく、非常に速く作業が終わるようになりました。
得意な作業となると自ら改善や新しいアイディアを提案する社員もおり、各社員の成長とともに活躍の場が広がっています。

1枚ずつ丁寧に資料の電子化を行うNHF社員

モチベーション高く安心して働き続けられる環境

NHFでは、社員研修や目標制度を通して、それぞれが目標を持って、前向きに業務に従事できる環境を作っています。
25年度よりリーダー制度も始まり、選考を経て、3人がリーダー・サブリーダーに認定されました。少しプレッシャーを感じつつも、指導員と相談しながら前向きに社員を取りまとめています。
また指導員による定期面談やカウンセラー相談などを通して、日々の悩みや課題を聞く機会を設けています。障がい者就労支援機関とも連携し、課題が大きくならないうちに解決するように対応しています。

日新電機では中長期計画VISION2025の中で「多様な価値観が尊重され、チャレンジ意欲を持った活動ができる環境のもと、一人ひとりが社会に貢献している事を実感でき、確かな技術力で持続可能な未来を創造する企業グループ」を目指しています。
障がいのある人たちが活躍する場を広げていくこともまた、この目標に近づくものと考えています。

リーダー・サブリーダーを示す胸章

生産技術部がNHFのために制作した花壇のプレート

<参考リンク>
▶ 日新ハートフルフレンド株式会社
▶ 日新電機のダイバーシティ&インクルージョンについてはこちら