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NISSIN ELECTRIC

日新電機最大の製造拠点 群馬県前橋製作所

京都で創業し、今もなお京都に本社を置く日新電機ですが、最も大きな製造拠点は群馬県にあります。
今回は前橋製作所について紹介します。

東京ドーム4個分 国内送配電の転換期に開設

前橋製作所は、1910年に京都で電力機器製造の事業を始めてから約50年後の1963年、群馬県前橋市に開設されました。

当時は国内の送電電圧上昇という社会的変化を迎え、電力会社などが送電時に電圧・電流を計測するために用いる計器用変成器類の需要が高まっており、より高い電圧でも製品検査を行う必要がありました。
開設当初より計器用変成器やガス絶縁開閉装置(GIS)などを製造し、落雷を想定した高電圧・大電流の試験を行う超高圧試験所も1971年に建設しています。

広さは186,700㎡(東京ドーム約4個分)と京都にある本社工場の約2倍。従業員駐車場やグラウンドもあります。
2022年には革新的なスマート工場を目指し、IoT機器の導入によるデジタル化・省人化とともに、電気使用量・温室効果ガスを低減しながら生産能力を向上させたGIS新工場を建設しました。
当社のブランデッドムービー「らしさ。」第2話はこのGIS工場を中心に前橋製作所で撮影しています。

前橋製作所で製造する機器と実規模実証

前橋製作所で製造しているGISは66kVクラスで国内シェアトップクラスの機器であり、万が一の事故を防ぐブレーカーの役割を持ちます。
また、計器用変成器において、当社は国内唯一のコンデンサ形計器用変圧器メーカーであり、国内外に納入実績があります。
業界内でも特に当社の強みある製品を製造している拠点と言えます。

※66kVクラス…主に電力会社の二次変電所や大規模工場などで用いられる高さの電圧

さらに、太陽光発電と蓄電池、ガスを燃料としたコージェネレーション発電機を導入した省エネに加え、京都にある本社工場・研修センターともつながるエネルギーマネジメントシステム(EMS)により電力の見える化・制御を行っており、当社が提案するエネルギーの有効活用を実現するさまざまなソリューションのモデル工場として実規模実証も行っています。

社会貢献活動にも注力 地域に根差した工場を目指して

社会貢献活動にも注力しており、市内にある敷島公園への”虹と子供達”と題する像の寄贈をはじめ、小学生理科教室や森林保全活動なども実施しています。

森林保全活動では、赤城山の群馬県有林と前橋市有林の2か所を「日新電機の森」とし、群馬県の木「クロマツ」育成のための下刈りや、整備のための枝落としなどを定期的に行っています。
また、協賛する「前橋ロボコン」には日新電機株式会社賞を設け、子供たちのモノづくりや理科を好きになるきっかけづくりに貢献しています。

他にも工場見学の受け入れなども行っており、今年3月にも就職活動を控えた市内の商業高校・工業高校・高等専門学校生を迎え、工場見学会を行いました。
前橋製作所の見学では、製品ラインの工場見学だけでなく、当社の強みを確立してきた超高圧試験所も案内しており、見学者がその大きさに圧倒される姿も定番となっています。

工場見学だけでなく、新卒採用のインターンシップやキャリア採用(中途採用)の面接なども前橋で実施しています。

<参考リンク>
▶ 新卒採用サイト
▶ キャリア採用(中途採用)サイト


「日新電機の森」での森林保全活動


超高圧試験所での工場見学