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NISSIN ELECTRIC

日新電機「らしさ。」第2話 未来につながるモノづくりを描くブランデッドムービー

当社の「らしさ」、そして「良いところ」をみんなに知ってほしい…
そんな考えのもと『日新電機「らしさ。」』というドラマ仕立ての動画シリーズを制作し、ウェブサイトやYouTubeで公開しています。
熱意を持って仕事に取り組む社員の姿を描くこの動画。今回は第2話に込めた想いを紹介します。

ブランデッドムービーとは

この動画シリーズは「ブランデッドムービー」という位置付けです。
「ブランデッドムービー」とは、簡単に言うと企業の「ブランドイメージ」を紹介するための動画のこと。
普段なかなか目にする機会の無い製品を扱う当社のことを、皆さんにも知ってもらうために制作しています。

当社のブランデッドムービー「らしさ。」では、『社員が思う日新電機の「良いところ」』をストーリー仕立てにしています。
第1話ではお客様の課題に向き合う姿勢を描いたストーリーでしたが、第2話は製造工程における社員同士のチームワークが描かれています。

オーダーメイドのモノづくり

当社はいわゆる製造業ですが、製造業にも多種多様なモノづくりがあります。
そうした中で、当社のモノづくりの特徴と言えるのがオーダーメイドであることでしょう。

当社製品の多くは発電した電気を送電・配電する過程で使われており、電気にあふれる皆さんのくらしに必要不可欠なものです。
納入先は変電所、水処理場、鉄道、工場、ビルなど規模が大きい施設が中心で、製品に求められる条件が全く同じということはほぼありません。
そのため、一つひとつの製品でお客様の要望を仕様に落とし込み、設計、開発、加工、組立、検査…とさまざまな部門が動いていきます。
動画はその部門で働く社員に行ったインタビューを基に制作しました。


設計・開発・部品加工部門の社員が想いを語り、職場での作業風景の撮影も行いました

インタビューでも、この動画シリーズのテーマである当社の「良いところ」について掘り下げており、話題になったのは「現場との近さ」。
当社の場合、設計・開発部門の社員も製造現場をすぐに見に行ける環境です。
これにより、自分の設計・開発した製品が出来上がっていくさまを見ることができ、不具合があれば実物を確認できます。
また、製造部門の社員は、製造過程で出てくる改善点をフィードバックしやすくなります。
この「現場との近さ」が、より良いモノづくりにつながっていきます。

過去も現在も未来につながる 第2話のみどころ

本社工場(京都)よりも大きな生産拠点、前橋製作所(群馬)を舞台にした第2話は、営業職の主人公・日々野 新(ひびの あらた)が同期入社の総社(そうじゃ)さくらと製作所内を巡りながら、モノづくりに対する熱い想いや信念を感じるストーリー。
製造に関わるいろんな部門の登場人物がおり、社員も出演しています。

特に当社を表現しているのは、「製品をもっと良くしたい」「誰一人、何一つ欠けても完成しない」というセリフです。
お客様の要望を基に仕様検討を始めてから、当社製品が稼働するまでには数年かかります。
それまでに関わる人は多く、少しでも製品が良くなるようにという工夫は、各部門で加えられています。
そういった想いと熱意のある当社のスタイルが、このセリフに集約されています。


今回は防塵室での撮影のため、撮影クルーも専用の上着を着て防塵室仕様。

動画の中で登場する超縮小形ガス絶縁開閉装置(GIS)「XAE7」は、今も当社の主力機器であり、72/84kV級では長くトップクラスのシェアを誇っています。

※ガス絶縁開閉装置:
変電所などで電気事故から電路(電気を通る道)を守るため、電気を安全かつ瞬時に確実な遮断をする重要な役割を持つ電力機器。

撮影裏話 起死回生のGIS「XAE7®」開発

1990年代後半から2000年代前半は、電力小売自由化に伴い電力会社からの受注が激減し、重電業界全体が暗雲の時代にありました。
「XAE7」は電力会社以外の一般産業(工場・ビルなど)向けにも適用できる製品で、減少した受注の確保、さらには拡大に貢献し、当社の状況を一転させる起死回生の開発でした。
今回の制作では当時を知る社員も企画に参加しており、設計部長 今仁継承(いまに けいしょう)としてストーリーにも組み込まれています。
第2話では対談・インタビュー動画として働く社員のリアルな声を紹介していますので、是非ご覧ください。

また、動画内で一瞬映る高電圧試験所は、高い電圧の電気を流すことで製品検査を行う施設です。
当時(1960年代)は国内の送電電圧上昇という社会的変化を迎えており、より高い電圧でも製品検査ができるよう建設されました。
当時国内トップクラスの施設だったとも言われ、これもまた前橋製作所で繰り広げられたビッグプロジェクトの一つでした。

ちなみにテーマとなっている桜は、前橋製作所の前にある並木道であり、名物でもあります。
このシーンの撮影時期は3月末、いつ咲くのかは気候次第。
雨風で散らないかやきもきしながら、開花のタイミングを狙って撮影日を度々調整する苦労もありました。