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NISSIN ELECTRIC

非常時の電力供給維持を実現する「地域マイクログリッド」

自然災害が発生すると、停電などの影響によるインフラ維持が心配されます。
今回は非常時にも電力供給維持を実現する当社のシステムについてご紹介します。

非常時の電力供給維持を実現する「地域マイクログリッド」

近年、豪雨や台風、地震などの自然災害が頻発しています。
災害発生時、人々のくらしに大きな影響を与えるもののひとつが停電です。
従来の電力インフラは、大規模な発電所から各地に電力を供給していますが、発電所や配電線が被害を受け電力網が遮断されると、広範囲で停電してしまう脆弱性を持っています。そこで注目されているのが「地域マイクログリッド」という再生可能エネルギーを含む分散型電源を有効活用するエネルギーシステムです。
このシステムは、平常時はエネルギーの地産地消やエネルギーコスト低減に貢献し、非常時は電力会社の系統から切り離して、システムを構築している地域内で電力を補うものです。
災害時の電力供給だけでなく、再生可能エネルギーの活用やエネルギーコストの低減にも役立ちます。

災害に強い街づくり 電力レジリエンス強化に貢献

当社はこのシステムのうち、電力の需給バランスを調整するマイクログリッド用エネルギー管理システム(MG-EMS)や蓄電池システムなどの電気設備を提供しています。
このシステムを適用することにより、停電などの非常時には、該当地域を電力会社の系統から切り離すことで、蓄電池を主電源として地域内への電力供給を可能とします。
また、MG-EMSは需要家を束ねる需要側EMSとの協調や、補充電用DGを制御して、長時間の電力供給が行えるようにします。
重要インフラである電力供給をサポートすることで、災害に強い街づくりに貢献しています。

停電発生の来間島全戸に電力供給!メディアで紹介されました

マイクログリッドは、台風等による罹災リスクが高く、災害発生時の孤立化が長期的に続く恐れのある離島などでより効果を発揮します。
当社システムは沖縄県宮古島市来間島に導入されており、2024年4月25日に宮古島全域で発生した停電では、島内全戸(約100戸)に電力を供給しました。
地域マイクログリッドシステムが稼働し、電力供給を行ったのは国内初の事例と考えられます。
本件は、同年5月12日付の琉球新報や7月13日放送の報道・情報番組「サタデーステーション」(テレビ朝日)でも紹介されました。

【参考リンク】

地域マイクログリッドによるエネルギー面的利用

https://nissin.jp/solution/microgrid/index.html

需給調整を実現する地域マイクログリッド対応EMS

https://nissin.jp/solution/microgrid_ems/index.html