2020.01.23
一般塵埃検知センサを開発
~電気設備汚損状態の「見える化」でメンテナンスをスマート化・高度化~

日新電機株式会社(本社:京都市右京区、社長:齋藤成雄)は、複合環境センサシリーズのラインアップ機種として、設備設置環境の塵埃堆積状況を「見える化」することで絶縁不良や動作不良を未然に防ぎ、メンテナンスのスマート化・高度化を実現する「一般塵埃検知センサ」を開発しました。2020年3月より販売を開始いたします。

 

2015年3月より発売開始した複合環境センサシリーズ「MES-01/12/13」は、工場・配電盤・電気室などの「環境データの記録とリモート監視」および「空調機器の制御」ができ、設備環境の見張り番として大変ご好評いただいています。2019年度(今年度)末にはシリーズ全体で、累計2,000台出荷を達成する見通しです。

近年、少子高齢化による人手不足のため、電気設備におけるメンテナンス要員を確保することが困難になってきており、設備メンテナンスの適正化・省力化のニーズが高まっています。電気設備は、不具合防止の目的で定期点検を実施しており、その際、絶縁不良や動作不良の原因となる設備内部に堆積した塵埃を除去(クリーニング)しています。

当社は、設備設置環境に堆積する塵埃による絶縁不良や、遮断器などの可動部に塵埃が付着することで発生する動作不良などの不具合リスクを検知するため、複合環境センサラインアップを拡充し、一般塵埃検知センサを開発しました。本製品は、塵埃の種類を問わず、塵埃堆積状況と絶縁抵抗の両方をセンシングすることにより、電気設備のクリーニングを適切なタイミングで実施できます。また、本製品を従来の複合環境センサと組み合わせ、複合データをトレンド監視することにより適切なメンテナンス(スマート化)の実現を目標としています。

 

本製品で2020年度に1,000万円以上の売り上げを目指します。今後も当社は複合環境センサのさらなるラインアップ充実と診断技術の開発により、設備メンテナンスの高度化に貢献していきます。

 

 一般塵埃検知センサ  一般塵埃検知センサ設置状況

 

【一般塵埃検知センサの特長】

1.塵埃堆積状況と絶縁低下を2種の測定により「見える化」(新機能)

塵埃堆積状況を光学式で、塵埃堆積の影響による絶縁低下を専用電極にて測定。光学式方法は当社オリジナル技術(特許出願中)

2.リモート監視機能(複合環境センサシリーズ共通)

計測したデータを通信機能により自動収集・リモート監視が可能。通信方式は、有線または無線タイプより選択。

3.データロギング(複合環境センサシリーズ共通)

計測したデータを40,000点(1時間に1回のロギングで4年分)内部メモリに記録。記録したデータはUSB端子より出力でき、スタンドアロン機器としても使用可能。

4.簡単設置

センサ本体、センサヘッド共に軽量かつコンパクト。センサ本体はDINレールに設置可能。また、汎用ソケットにより簡単に取り付け・交換が可能。センサヘッドはコネクタにより簡単に交換可能。

 

【仕様】

外 形  ・  重 量 ①センサ本体 :W50×H78×D100mm(突起部除く) 250g以下
②センサヘッド:W51×H30×D91mm 200g以下
制  御  電  源 AC85~264V 47~63Hz
測  定  項  目 塵埃堆積状況/絶縁抵抗/温度
通  信  方  式 MES-32(有線タイプ):RS-485
MES-33(無線タイプ):920MHz帯マルチホップ
性能保証温度範囲 0~50℃

 

<参考資料>

・塵埃堆積状況のセンシング

センサヘッドは光源・反射板およびフォトセンサで構成されており、反射板への塵埃堆積による光源の反射率減少を、フォトセンサにて検知します。検知する光量が減少すると抵抗値が上昇し、直列に接続した電測抵抗の発生電圧が低下するため、この電圧低下を監視することにより、塵埃堆積程度をセンシングします。

・絶縁抵抗のセンシング

模擬電極の抵抗を常時計測し、電極に付着する塵埃付着・汚損による絶縁低下をセンシングします。

 

【用語説明】

・DINレール

制御盤内にリレーやタイマなど取り付ける際に利用される、DIN規格に基づいた部品を取り付けるために使う金属製のレールのこと。

 

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