2020.02.14
直流配電システム「半導体直流遮断器(DCCB)」を開発 ~スマートグリッド EXPO(2月26~28日)に参考出展~

新型コロナウイルスの影響を鑑み、当社はパネルのみの出展とさせていただきます。

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日新電機株式会社(本社:京都市右京区、社長:齋藤成雄)は、再生可能エネルギー(以下、再エネ)と蓄電池を組み合わせた直流配電システムの実証運転を2019年7月より社内で開始しており、その実証機器として半導体直流遮断器(以下、DCCB)を開発しました。

 

近年、地球温暖化対策における温室効果ガス排出量削減への意識の高まりにより、直流で発電する太陽光発電(PV)や風力発電など、再エネの主力電源化が進んでいます。また自然災害などの停電時にも電力を安定供給できる直流技術を活用したBCP(事業継続計画)対策など、直流配電の可能性が広がっています。

 

そこで当社では、再エネや蓄電池、電気自動車(EV)やネットワーク機器の普及により需要家の直流負荷が増加することを想定し、既存の交流配電システムに対し、変換ロスを低減できる直流配電システムの実証を進めています。直流配電システムには、DCCB、直流電圧の変圧機能を備えた絶縁型DC/DCコンバータを導入し、商用交流電源を直流に変換する整流器、PV、蓄電池および直流で動作する負荷が接続されています。実証では、省エネや配電のシステム制御の開発、直流大容量負荷として直流入力型EV急速充電器を用いた負荷ピークカット検証だけでなく、安全性を向上させるために短絡(ショート)事故時の被害を最小にできるDCCBを実証機器として開発し、検証を進めています。

 

【DCCBの特徴】

半導体スイッチにより短絡事故時の電流を高速に遮断
短絡事故時にDCCBで電流を高速遮断した際に発生するサージ電圧を独自開発のアクティブクランパで吸収
DCCBを直列接続することで高電圧化が可能

【仕様】

外  形:W290×H380×D200mm (突起物を除く)

設置場所:屋内

定格電圧/定格電流:750V/135A、1500V/135A

 

DCCBの実機を2020年2月26日~28日に東京ビックサイトで開催される「第10回[国際]スマートグリッド EXPO」に参考出展します。是非当社ブースへお立ち寄りください。

 

 半導体直流遮断器(DCCB)

 

実証中のシステム構成

 

参考資料

【用語解説】

・サージ電圧

定常的に電流が流れている電気回路などで発生する、瞬間的に激しく変動する電圧。落雷での誘導による誘導雷サージや開路の開閉時に起因する開閉サージ、静電気の放電サージなどにより発生する。

・アクティブクランパ

サージ電圧が印可されたときに、電圧が一定の振幅電圧以上にならないように、自動的にエネルギーを吸収する機能を持つ回路。

 

 

【関連リンク】

【展示会出展情報】「第10回[国際]スマートグリッド EXPO」に出展いたします

 https://nissin.jp/news/200214c/

 

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 https://nissin.jp/news/190612/

 

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