2019.10.17
国家電網公司より油絶縁分路リアクトルを初受注 ~中国の旺盛な需要に対応~

日新電機株式会社(本社:京都市右京区、社長:齋藤成雄)の海外子会社である日新電機(無錫)有限公司(中国江蘇省無錫市、総経理:渡邊克治、以下NW)は、中国最大の電力会社である国家電網公司より、油絶縁分路リアクトル(3相 50Hz 35kV 60Mvar)4台を初受注しました。2020年10月に納入予定、2020年11月に運用開始予定です。

 

中国では、従来、分路リアクトルに乾式空芯式リアクトルが多用されていましたが、電力供給網の充実に伴い、より信頼性の高い油絶縁分路リアクトルの要求が高まっています。日新電機では、1960年に油絶縁分路リアクトルの生産を開始して以来、日本国内トップシェアを堅持し、累計納入実績シェア50%以上の豊富な納入実績と、技術蓄積があります。また、中国市場向けには、1987年より119台の輸出実績があり、これらが現在も順調に運転を継続していることにより、日新電機の油絶縁分路リアクトルは高い評価を頂いています。さらに、2015年には、NWで分路リアクトルの生産・販売を開始し、地方や民需向けに実績を重ねてきました。2018年12月には二部認証(中国機械工業業界、中国電力業界)の専門家の認定会議にて「中国、国内トップ水準」の高い評価を受けました。この度、これらの実績が評価され、国家電網公司の集中入札において油絶縁分路リアクトルの初受注に至りました。

 

中国では、現在、新設および乾式空芯式リアクトルからのリプレースで、約200台/年の油絶縁分路リアクトルの買い付けが行われています。今回の受注を機に、これらの旺盛な需要を取り込むことにより、中国の電力供給網の高信頼化に貢献していきます。

 

2018年12月二部認証受検品 油絶縁分路リアクトル(3相 50Hz 35kV 60Mvar)

 

参考資料

・日新電機(無錫)有限公司の概要(2019年3月末時点)

名  称 日新電機(無錫)有限公司(Nissin Electric (Wuxi) Co., Ltd.)
代  表  者 総経理 渡邊 克治(日新電機株式会社執行役員)
所  在  地 中国江蘇省無錫市新呉区新華路28号
設  立 2001年1月
資  本  金 174.5百万元(約23.6億円)
出  資 日新電機株式会社 90%
事業内容 電力用コンデンサ、リアクトル、コンデンサ形計器用変圧器および無効電力補償装置の製造、販売および保守点検
従業員数 446人

【用語解説】

・分路リアクトル

分路リアクトルは電力系統と並列に接続し、必要な遅れの無効電力を供給することで進み無効電力(系統対地容量)を補償します。系統電圧の安定に寄与する電力機器です。

・乾式空芯式リアクトル

機器の絶縁、冷却を空気で行い、鉄心を持たず巻線だけで構成されたリアクトルです。鉄心を有しておらず、巻線内に発生した磁束を遮蔽することができないため、周りの機器との離隔距離が必要となり、大きな設置面積が必要となります。また、巻線に直接、雨水や紫外線が当たるため耐候性に劣っていると言われています。

・油絶縁分路リアクトル

機器の絶縁、冷却を絶縁油で行う、鉄心、巻線を金属容器に封入したリアクトルです。鉄心を有しているため、巻線内で発生した磁束を遮蔽することができ、油による絶縁距離の縮小、効率の良い冷却ができるため、乾式に比べコンパクトな設置面積となります。

 

【日新電機の中国展開】

日新電機は、一早く中国市場に注目し、1995年無錫市にコンデンサ形計器用変圧器(CVT)を生産する合弁会社を設立。その後、コンデンサの生産を追加し、2004年に日新電機(無錫)有限公司に改組しました。この間、中国のUHV送電向けに1000kVCVT、±1000kV直流送電用フィルタコンデンサの納入など、中国の旺盛な電力機器の需要に対応してきました。さらに、2015年には分路リアクトル生産を開始しました。

 

【関連リンク】

・日新電機(無錫)有限公司 ウェブサイト: http://www.nissin-wuxi.com/

・分路リアクトル: http://nissin.jp/product/electric/shr/index.html

 

[本件に関するお問い合わせ]

〒615-8686 京都市右京区梅津高畝町47番地
日新電機株式会社 静止機器事業部変圧器設計部  (075)864-8390