品質向上
品質方針
法令・規制要求事項および顧客要求事項を満たすことの重要性を理解し、顧客およびそれ以外の密接に関連する利害関係者に信頼される製品・施工・付帯サービスを技術と誠実な対応で提供するとともに、品質マネジメントシステムの継続的改善に努め、効果的に機能させることにより、顧客満足の向上を目指します。
品質保証体制
当社グループでは、「全社横断的な品質管理」「品質向上活動の企画、推進、啓発」「お客様からのお問い合わせや不具合連絡への対応」の3つの機能を持った品質保証統括部が、全社横断的な役割を担って品質マネジメントシステムの継続的改善に努め、当社グループに関係する全ての人が、品質向上を目指す姿となるよう取り組んでいます。
品質管理
日新電機グループ各社のISO9001認証取得状況
地域 |
会社名 |
初回登録年月 |
現行版 |
現行版の取得年月 |
日本 |
日新電機(株) |
本社 |
1996.7 |
2015年版 |
2018.3 |
前橋 |
1994.1 |
2015年版 |
2018.3 |
(株)NHVコーポレーション |
1995.4 |
2015年版 |
2017.8 |
(株)日新システムズ |
2021.6 |
2015年版 |
2021.6 |
日新イオン機器(株) |
1996.11 |
2015年版 |
2018.1 |
日新パルス電子(株) |
2001.12 |
2015年版 |
2017.10 |
(株)オーランド |
1999.5 |
2015年版 |
2017.5 |
中国 |
北京宏達日新電機有限公司 |
2004.9 |
2015年版 |
2017.10 |
日新電機(無錫)有限公司 |
2005.4 |
2015年版 |
2016.9 |
日新(無錫)機電有限公司 |
2005.7 |
2015年版 |
2017.6 |
日新馳威輻照技術(上海)有限公司 |
2013.2 |
2015年版 |
2018.9 |
日新高性能塗層(瀋陽)有限公司 |
2016.3 |
2015年版 |
2018.1 |
台湾 |
日亜電機股份有限公司 |
1996.2 |
2015年版 |
2017.6 |
タイ |
日新電機タイ(株) |
1998.12 |
2015年版 |
2018.9 |
ベトナム |
日新電機ベトナム(有) |
2007.12 |
2015年版 |
2017.2 |
■日本
会社名 |
日新電機(株) |
初回登録年月 |
本社 |
1996.7 |
前橋 |
1994.1 |
現行版 |
本社 |
2015年版 |
前橋 |
2015年版 |
現行版の取得年月 |
本社 |
2018.3 |
前橋 |
2018.3 |
会社名 |
(株)NHVコーポレーション |
初回登録年月 |
1995.4 |
現行版 |
現行版の取得年月 |
2015年版 |
2017.8 |
会社名 |
(株)日新システムズ |
初回登録年月 |
2021.6 |
現行版 |
現行版の取得年月 |
2015年版 |
2021.6 |
会社名 |
日新イオン機器(株) |
初回登録年月 |
1996.11 |
現行版 |
現行版の取得年月 |
2015年版 |
2018.1 |
会社名 |
日新パルス電子(株) |
初回登録年月 |
2001.12 |
現行版 |
現行版の取得年月 |
2015年版 |
2017.10 |
会社名 |
(株)オーランド |
初回登録年月 |
1999.5 |
現行版 |
現行版の取得年月 |
2015年版 |
2017.5 |
■中国
会社名 |
北京宏達日新電機有限公司 |
初回登録年月 |
2004.9 |
現行版 |
現行版の取得年月 |
2015年版 |
2017.10 |
会社名 |
日新電機(無錫)有限公司 |
初回登録年月 |
2005.4 |
現行版 |
現行版の取得年月 |
2015年版 |
2016.9 |
会社名 |
日新(無錫)機電有限公司 |
初回登録年月 |
2005.7 |
現行版 |
現行版の取得年月 |
2015年版 |
2017.6 |
会社名 |
日新馳威輻照技術(上海)有限公司 |
初回登録年月 |
2013.2 |
現行版 |
現行版の取得年月 |
2015年版 |
2018.9 |
会社名 |
日新高性能塗層(瀋陽)有限公司 |
初回登録年月 |
2016.3 |
現行版 |
現行版の取得年月 |
2015年版 |
2018.1 |
■台湾
会社名 |
日亜電機股份有限公司 |
初回登録年月 |
1996.2 |
現行版 |
現行版の取得年月 |
2015年版 |
2017.6 |
■タイ
会社名 |
日新電機タイ(株) |
初回登録年月 |
1998.12 |
現行版 |
現行版の取得年月 |
2015年版 |
2018.9 |
■ベトナム
会社名 |
日新電機ベトナム(有) |
初回登録年月 |
2007.12 |
現行版 |
現行版の取得年月 |
2015年版 |
2017.2 |
品質マニュアルに基づくマネジメントの実施
当社グループでは、本社工場と前橋製作所において品質マニュアルを統合し、双方の良い取り組みを活かしてマネジメントレビュー※およびトップマネジメントの指示を強化することで、品質保証と顧客満足向上の取り組みにおける相乗効果を図っています。
- マネジメントレビュー:企業がマネジメント体制を振り返り、成果や問題点を考察する経営管理活動のこと。ISOなどの規格を使用し実施する。
取引先様と共に行う品質管理
取引先様はパートナーであり、取引先様の品質管理は自社の品質管理の一部と考え、サプライチェーン・マネジメントを適切に行うことで、外注品・購入品のさらなる品質向上を目指しています。
取引先様との技術交流でコミュニケーションを深め、その中でいただいたフィードバックをモノづくりに反映することで取引関係を一歩超えた信頼関係を築き、共通の問題を解決しながら共に品質を向上させ、お客様満足度を高めています。
品質不正の防止GLOBAL
当社グループでは、品質不正を起こさないため、または未然に防止し品質コンプライアンスを継続的に確保するための取り組みを「品質不正防止に関する対応要則」として制定し、内部監査において検査状況を定期的に確認しています。2023年度の調査結果でも、検査項目・検査内容・結果や良否判定など全てにおいてコンプライアンス違反となる事象はないことを確認しています。海外グループ会社においても品質不正事例を用いた教育の場を設け、品質不正の発生リスク低減を図っています。
品質管理教育の実施GLOBAL
新入社員および海外グループ会社向けの「品質の重要性」を学ぶ研修をはじめ、ISO9001の基本的な考え方・重要事項を学ぶ「入門編」「規格の理解編」の研修や「内部監査員補養成研修」を実施し、品質改善活動に必要な知識の補強と、日常業務のPDCAを効率的に回すために必要な「国際的なものさし」の習得を目指しています。また、失敗事例を論理的に思考する「失敗学」「なぜなぜ分析」の研修や、日新アカデミー研修センター内に設けた「品質の部屋」での失敗事例の展示を通して、安全・品質意識の維持向上と不具合の未然防止・再発防止を図っています。
また、当社グループでは、品質について社員一人ひとりがその重要性を十分に理解し改善に取り組むために、各部門・各グループ会社の品質改善事例を共有し情報交換を行う「グローバル安全・環境・品質大会」を開催し、品質意識の向上に取り組んでいます。
日新電機タイ(株)での研修
「品質の部屋」の展示
品質向上の取り組み
「保証度」評価の導入
当社グループの品質保証水準を高めるため、品質リスクを客観的に評価する「保証度」という考え方を導入しています。
「保証度」とは、不具合の発生と流出がどの程度防止された状態にあるかを、それぞれ4つのランクで評価し、そのランクの組み合わせを6段階で表した指標です。
不具合対策を講じる前後で「保証度」を比較評価することでその対策の効果や適切性を客観視できるため、これを活用することで確かな不具合対策の策定を実施しています。
失敗事例の再発防止対策に関する継続的な確認実施
製品品質を確保するためには、基本的な基準や手順を「決める・守る・チェックする」ことの徹底が重要です。また、過去に不具合連絡を受けた失敗事例に対して、同じ失敗を繰り返さないためには、見直した基準・手順の定着が大切だと考えています。
当社グループでは、そのような再発防止対策が定着しているか、またさらなる見直し・改善が必要ではないか、継続的に確認を行っており、失敗事例について的確に原因を究明し、策定した再発防止対策についても「保証度」のレベルを分析して全て「保証度B」以上とすることで、品質向上に取り組んでいます。
ASEAN品質委員会での品質管理推進GLOBAL
当社グループでは、ASEAN地域の海外グループ会社における品質管理推進のため、「ASEAN品質委員会」を立ち上げ、日新電機タイ(株)や日新電機ベトナム(有)などに向けて、オンラインによる委員会の月次開催や品質管理に関する研修を実施し、現地における品質改善活動と各部署のマネージャー・リーダーの育成を支援しています。
また、各部署で発生した不良の現状把握から、原因究明および再発防止対策の策定に至るまで、各マネージャー・リーダーを指導しながら共に取り組むことで、品質マネジメントシステムの改善に努めています。
お客様満足度向上
お客様の声を集約・分析し迅速対応するCSセンター
お客様からのさらなる信頼を得るために、当社グループではCSセンター※を設置し、お客様の声を一元的に集約・分析して各部門へフィードバックすることで、製品・サービスの改善と、お客様満足度の向上に取り組んでいます。
24時間365日の緊急連絡体制を構築し、設備トラブルなどのお客様のお困りごとに迅速に対応しており、専門部署と連携しながら、現場での調査・復旧に取り組んでいます。
- CSセンター:お客様からの不具合連絡やお問い合わせを受け付けるなどの初期対応を担う部署。
ライフサイクルエンジニアリング
IoTを活用したライフサイクル全体のお客様サポート
当社グループでは、現地工事から現地調整、点検・修繕、設備診断、更新を通してお客様に納入する製品のライフサイクル全体をサポートしています。「安全・品質最優先」「お客様からの信頼と安心」「お客様の良き相談相手(ライフサイクルコンサルタント)」「お客様と共に成長と発展」の基本方針のもと、お客様情報や設計施工・メンテナンスの情報などを一元管理し、設計・提案から運用・保守までを一元的に実施しており、お客様設備の安定運用に向けたサービス品質向上に取り組んでいます。
受変電設備保守のお客様向け研修
当社では、お客様を対象に、受変電設備の保守に携わる電気技術者の育成を支援する研修を実施しています。
日新アカデミー研修センターの実習棟にて、各種製品実機設備に触れて実際に体感していただける実践的で充実した研修です。実務経験豊富な当社技術者が講師を務め、日常業務では経験できない事象をベースとした実習中心の研修を受講していただけます。
お客様向け研修の内容(例)
「受変電設備保守」コース(所要日数:2.5日) |
1日目 |
受変電設備の基礎理論(机上研修) |
2日目 |
主要機器の構造と取り扱い(実習)
安全作業を学ぶ(机上研修・実習)
停電、復電操作の基本操作と注意点について、実機を使い、キュービクル式受電設備に6,600Vを課電した状態で行う実習。
電気設備の事故事例と適切な保全業務(机上研修・実習)
絶縁劣化の兆候のある電力機器を教材にした、劣化診断装置での調査や配線端子の締付不良による過熱異常体験、サーモラベルの変色体験などの実習。
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3日目 |
製品製造過程見学
電気設備の保守点検の要点(実習)
保護継電器の特性試験および遮断器の点検の実習。
電気設備の事故例とトラブル調査方法の解説(机上研修・実習)
人工的に高圧地絡事故を発生させたうえでの、継電器の動作、不要動作の体験や、制御電源の地絡点調査方法の実習。
技術交流会
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電子線照射装置の点検と技術情報の提供 GLOBAL
(株)NHVコーポレーション(以下、NHVC)が製造する電子線照射装置は、電子線の照射により、素材の特性向上や新機能を付加させることが可能です。世界31カ国に400台以上が納入され、自動車関連分野や医療・農業・食品分野ほか幅広い分野のお客様の生産や研究に使用されています。その多くは一年中稼働しており、安定した性能を発揮するために定期的な点検が重要です。
NHVCでは、お客様の生産や研究活動に合わせて、米国拠点・中国拠点・タイ拠点と協力し合い、世界31カ国に出向して点検を行うとともに、装置の重要部品の老朽化や万一の際の早期復旧のために、必要な予備品の情報提供や提案を行っています。
また、装置を利用されているお客様を対象とした、メンテナンス研修を実施しています。NHVCのトレーニングセンターにて、実機で作業を体験しながら習得していただける実習を含む研修です。利用・導入をご検討中のお客様には、無料オンラインセミナーを定期開催し、電子線の効果や活用例などの基礎から技術の応用事例などを解説しているほか、NHVCのウェブサイト上で「電子線照射お役立ち情報」として、セミナーでのお客様からのご要望をもとにした技術情報をブログ形式で発信しています。
これからも定期的な点検と技術情報の提供により、お客様の生産や研究活動の安定的な継続を支えていきます。