組織体制

日新住電エネルギーシステム開発センター

当社と住友電気工業(株)は、送配電機器・エネルギーソリューション事業を強化すべく、両社の研究開発部門を融合した新たな組織「日新住電エネルギーシステム開発センター」を発足しました。
当社の「電力技術、システム化技術」と住友電工の「環境・エネルギー技術、素材技術」 の融合により、グループシナジー効果を発揮し、さらなる事業強化を進めていきます。

研究開発部門

電力技術開発部

専門分野

パワーエレクトロニクス ・巻線機器技術やシミュレーション・リアルタイム シミュレータ活用技術に基づき、エネルギーインフラを担う基幹技術である電力系統解析技術、電力制御技術、電力変換技術を活用した機器・制御システムのほか、蓄電池に関する電池評価・診断技術の開発を行っています。※電力を制御、変換、供給する技術

関連製品

パワーエレクトロニクス機器(DC-DCコンバータ、半導体スイッチ)の開発と分散型電源・蓄電池を用いた直流配電、定置型蓄電池システム、地域マイクログリッド向けの制御技術開発を行っています。
また、電力系統解析技術により風力発電事業者向け系統連系設備の技術提案に貢献しています。

貢献範囲

パワーエレクトロニクス応用した高効率化や電池電力貯蔵・蓄電池活用、再生可能エネルギー活用向けの機器・制御技術の開発により、カーボンニュートラル(再生可能エネルギー主力電源化)やエネルギー地産地消、電力レジリエンス強化に貢献しています。

ビーム・プラズマ技術開発部

専門分野

プラズマ中の電子やイオンなどの荷電粒子を用いた表面改質、薄膜形成技術の開発を行っています。また、プラズマを発生させるための高周波を用いたアンテナ技術や高周波回路に関する技術、真空応用装置に関する技術開発を行っています。さらに、ダイヤモンドを用いた量子応用技術にもチャレンジしています。

関連製品

イオンビームや電子線による表面改質を目的としたイオンビーム照射装置や電子線照射装置、高周波プラズマを用いたプラズマ処理装置、薄膜形成装置の開発を行っています。
また、ダイヤモンドを用いた超高感度磁気センサーなどを開発しています。

貢献範囲

表面処理による新規機能性材料の開発や省エネルギー・環境対応、薄膜形成によるデバイス性能改善や耐摩耗性改善による工具・金型寿命の向上に貢献します。また、量子技術を応用した高感度センサーなどの製品の社会実装に貢献します。

材料技術開発部

専門分野

有機、無機を問わず材料全般の分析・評価技術をベースに、当社製品に適用される各種材料の適用・改質・改良技術の開発を行っています。高電圧の電力機器を開発・製造するために固体絶縁技術、油浸絶縁技術、ガス絶縁技術などの絶縁材料の開発が重要であり、それ以外にも電力遮断技術などを開発しています。

関連製品

材料技術により、モールド製品、環境配慮型ガス絶縁開閉装置、電力機器への環境対応油の適用などに貢献しています。
また、生産性向上、モノづくり力の強化、サプライチェーンの多様化などの当社を支える基盤技術として材料分析技術を強化しています。

貢献範囲

材料技術開発研究所で評価を行った各種材料が、当社の各種製品に適用されております。最近は、グローバルな調達環境の変化に対応するため代替材料の適用開発、SDGsやカーボンニュートラルへの対応として化石燃料に依存しない絶縁油や温暖化係数の小さい絶縁ガスの開発に貢献しています。

技術開発推進部

専門分野

研究部門保有の技術シーズをいち早く製品化することを目的として、機械設計と電気設計の技術を用いて事業部支援や新製品の事業化を積極的に推進しています。さらに、シミュレーション技術・AI技術・データ解析技術に特化した製品開発への支援を実施します。

関連製品

電力機器(ガス絶縁開閉装置、油絶縁機器、変圧器、リアクトル、パワエレ製品)の品質向上に加えて、設備の劣化や異常を予測・検知し、安全・安心な運用に貢献する監視制御システム、設備診断システムの開発を行っています。

貢献範囲

高度なシミュレーション技術・データ解析技術を活用し、当社主力製品の品質向上や異常監視、新製品開発に貢献しています。さらに、AI技術を活用し、次世代製品開発や生産性向上(業務効率化など)に貢献する取り組みを行っています。

システム技術開発部

専門分野

脱炭素化の潮流加速やデジタル技術の急速な進展などによりエネルギー市場は大きな転換期を迎えており、自社の保有する技術やコンポーネントに囚われることなく、社内外の技術・製品を組み合わせたトータルシステムでの対応が求められています。当部では、社内外のエネルギー関連技術・製品をシステム技術により融合させ、より付加価値の高いエネルギーシステム開発を行います。

関連製品

電力以外(水素、熱 等)を含むエネルギー全般に関するシステムを対象とし、エネルギーをつくる(再生可能エネルギー等)技術、貯める(蓄電池等)技術、運ぶ(送配電高度化等)技術、かしこく使う(省エネ等)技術を対象としたエネルギーシステム開発を行います。

貢献範囲

電力以外(水素、熱 等)を含むエネルギー全般に関するシステムを対象とし、当社の強みある電力関連技術・製品を社内外のエネルギー関連技術・製品と積極的に融合させた社外とのコラボレーションを含めたトータルシステムでのエネルギーソリューションにより、脱炭素等の社会課題の解決に貢献します。

市場開発・企画部門

企画開発部

全社横断的な技術・製品開発テーマについて、企画立案、マーケティング、設計試作検証、およびこれらの開発業務を通した新事業の構築を推進しています。主な取り組みとして、下記があります。

  • 中長期的に市場から求められる新規テーマの探索・創出
  • 事業化のための要件(戦略・体制・設備・予算)の明確化
  • 事業化開発の遂行(研究部門・事業部門との情報共有・基礎技術準備)
新規テーマ創出から事業化までのフロー