株主の皆様へ(第164期報告書より)

平素は格別のご高配を賜りありがたく厚く御礼申しあげます。

第164期の期末配当につきましては、164期の業績結果を踏まえ、安定した配当の維持を基本に、今後の経営環境・業績見通しや配当性向・内部留保水準などを総合的に勘案した結果、1 株当たり18円(前期と同額)の普通配当を実施することといたしました。

これにより、中間配当金18円(前期と同額)を含めました164期の年間配当金は、1 株当たり年36円(前期と同額)であります。

当社グループは、100年を超える歴史の中で培われた「事業の精神」に基づき、ステークホルダーとの確かな信頼関係構築を「行動の原点」として、多元的な価値軸を持って企業活動を推進し、「社会と産業の基盤を支える企業活動を通じて、環境と調和し活力ある社会の実現に貢献する」というSDGs(持続可能な開発目標)にも通じる企業理念の実現を目指しております。

2021年4月にスタートした中長期計画「VISION2025」では、「多様な価値観が尊重され、チャレンジ意欲を持った活動ができる環境のもと、一人ひとりが社会に貢献していることを実感でき、確かな技術力で持続する未来を創造する企業グループ」にさらに生まれ変わることを目指して、「日新一新」の合言葉のもと、全員参加でひと・組織・事業の変革に取り組んでおります。

脱炭素社会の到来や再生可能エネルギーを中心としたエネルギーの分散電源化、国内の少子高齢化や新型コロナウイルス感染症による働き方の多様化など、さまざまな社会変化をビジネスチャンスと捉え、SDGsを中核に据えた下記の成長戦略とそれを支える事業基盤強化に取り組みます。また、2026年度以降の成長に向けた先行投資も積極的に行い、持続可能な地球環境とあらゆる人々が活躍する社会の実現に貢献してまいります。

〔成長戦略〕
  ①環境配慮製品の拡大      ②分散型エネルギー対応
  ③再生可能エネルギー対応    ④DXの製品・事業への適用
  ⑤新興国環境対応需要の捕捉   ⑥EV拡大に伴う事業拡大

株主のみなさまにおかれましては、今後とも引き続き、一層のご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。

2022年6月
代表取締役社長 松下芳弘