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5つのスマートをギュッと搭載!「スマートパワコン®」に国内最大級750kW機をラインアップ

日新電機株式会社(本社:京都市右京区、社長:小畑英明)は、2016年7月に市場投入した大規模メガソーラー発電所向け新しいコンセプト・新しい機能を搭載した新型パワーコンディショナ(以下、パワコン)「スマートパワコン」に、この度、DC750V対応の大規模太陽光発電システム向け750kWパワーコンディショナ「スマートパワコン750」を新たにラインアップします(2016年7月に660kW機、同11月に500kWを販売開始)。
発売開始時期は2017年夏頃を予定しており、本日より見積を開始します。

DC750V対応「スマートパワコン750」の特長は以下の通りです。

 

特長①-DC750V(低圧)対応では国内最大容量の750kWパワコン

大規模太陽光発電システムは国内ではDC750V(低圧)級とDC1000V(高圧)級が主流ですが、DC750V(低圧)対応で大容量ラインアップをご要望のお客様が多く、それにお応えするため、750kW国内最大容量をラインアップします。
お客様が低圧パワコンを選択する理由は下記の通りです。

1.使用前自主検査(特高2MW未満では使用前自己確認)の負担を減らしたい

低圧扱いとなるDC750V対応パワコンは、実施が義務付けられている現地調整試験において、絶縁耐力試験時に印加する試験電圧が常規電圧(定常時の電圧=太陽光発電所で通常時に発生する電圧)で良いため、別途、試験電圧装置の用意が不要となり、事業主の負担を軽減できます。
一方、高圧扱いとなるDC1000V対応パワコンの場合は、絶縁耐力試験時に1500Vの試験電圧を印加する必要があり、試験電圧装置を用意する必要があり事業主の負担となります。また高圧扱いとなるため、太陽電池パネル~パワコン間の布設ケーブルも1500V電圧を印加しての試験が必要となる場合もあります。

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2.自家消費(工場および商業施設)向け太陽光発電に

  低圧パワコンを使用したい

電気料金低減や環境貢献などを目的とし、固定価格買い取り制度(FIT)を利用した売電目的ではなく、太陽光発電設備で発電した電力を利用する、いわゆる自家消費太陽光発電設備の需要が高まっています。この背景として震災以降の電気料金の高騰や、太陽光発電設備の建設単価の低下、また自家消費太陽光発電設備に関する補助事業拡大により、自家消費太陽光発電設備の経済性がFITに近づいたことが挙げられます。
自家消費太陽光発電の場合、敷地内の屋根上や遊休地などに建設することが多く、より安全性の高い低圧が必要となります。その為、工場や商業施設内での取り扱いや納入後のメンテナンスが容易な低圧パワコンを採用するお客様が多く、大容量な低圧パワコンのニーズが高まっています。

 

特長②-新コンセプト・新しい機能を搭載したスマートパワコンの特長はそのままに

新たにラインアップするDC750V対応「スマートパワコン750」は昨年の発売より大変ご好評をいただいているスマートパワコンに搭載されている機能はそのまま継承した製品です。

主な特長は以下の通りとなります。

1.高機能・高効率 標準で重耐塩仕様

従来製品では耐塩、重耐塩仕様はオプション扱いでしたが、スマートパワコンは標準で重耐塩仕様となり、海岸に近い工場への設置にも対応できます。

2.コンパクトで高さが低く配置検討が容易

当社従来パワコンに比べ高さを約2/3まで低減しました(他社製パワコンに比べてもトップクラスの低さとなります)。高さが低いと機器自体の影の影響が少なくなり、パワコンの設置検討が容易で太陽電池パネルを多く設置可能になります。

3.トラブル発生時に発電量の低下を軽減

750kWパワコンはメイン機器であるインバータをモジュール化し、250kW×3台での構成としました。
仮にインバータ1台でトラブルが発生しても残っている2台(250kW×2台)で運転継続が可能なため発電機会の低下を低減。(縮退運転が可能)
※トラブル発生部分によっては縮退運転ができない場合があります。(共通部分の故障など)

4.エアコンレスにより省エネを実現

スマートパワコンの特長でもあるエアコンレスを本製品でも実現しています。熱交換器と強制空冷を併用する“ハイブリッド冷却方式”にすることで、消費電力を大幅に削減。20年間トータルでの売電収入アップに貢献。

5.生涯メンテナンス1回を実現し、ランニングコストを抑制

内部構成機器に高寿命部品を採用することにより、生涯メンテナンスの回数を1回に低減。またエアコンレスによりエアコン本体交換も不要となり、20年間トータルでのランニングコストも半減。

「スマートパワコン750」の外観・仕様は以下の通りです。

スマートパワコン750kW
スマートパワコン750kW定格

 

<ご参考>

■用語解説

使用前自主検査 2MW以上の太陽光発電所に義務付けされている、現地で連系前に実施する自主検査の事。絶縁耐力試験や負荷遮断試験、負荷試験(ヒートラン)などの2MW未満の発電所では実施しなくてよい試験項目が含まれている。
また、2016年11月には使用前自己確認という制度が施行され、500kW以上2MW未満の太陽光発電所にも使用前自主検査と同内容の検査が義務付けられました。
絶縁耐力試験 使用前自主検査で義務付けされている試験項目。この試験では直流電路が低圧(DC750V以下)の場合は、社内試験で絶縁耐力試験を実施している事を条件に、試験電圧を常規耐圧(発電所で運用される定格電圧)で実施する事が認められている。
一方、直流電路が高圧の場合は、最大使用電圧の1.5倍の直流電圧(または1倍の交流電圧)での絶縁耐力試験が必要となり、試験電圧装置の準備が必要となるなど、手間・費用とも負担増となる。

 

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