2019.07.18
日新イオン機器 滋賀事業所にイノベーション拠点となる新事務棟を建設 ~2020年5月竣工に向け地鎮祭を開催~

日新電機株式会社(本社:京都市右京区、社長:齋藤成雄)の100%子会社で、半導体・中小型フラットパネルディスプレイ(FPD)製造用イオン注入装置の製造販売を手掛ける日新イオン機器株式会社(本社:京都市南区、社長:長井宣夫、以下日新イオン機器)は、設立20年の節目にあたる本年、同社の主力工場である滋賀事業所・プラズマ技術開発センター(滋賀県甲賀市、以下滋賀事業所)にイノベーション拠点となる新事務棟の建設を決定、7月17日に地鎮祭を執り行いました。2020年5月竣工予定です。

 

第5世代移動通信システム(5G)に代表される通信革命やモノのインターネット(IoT)の広がりに加えて、人工知能(AI)の進化による社会の変革、自動運転などモビリティの高度化、省エネルギー・環境保全意識の高まりなど、半導体やディスプレイの需要は、未来に向かって重層的な広がりが期待できる環境となってきました。日新イオン機器は、このような取り巻く事業環境の変化に柔軟かつ俊敏に対応するため、研究者・技術者をものづくりの拠点である滋賀事業所に集約し、コア技術であるイオンビーム・プラズマ技術による革新的かつ挑戦的な装置・技術・サービスを、世界のお客様に向け提供する中核サイトとすべく、同敷地内に新事務棟の建設を決定しました。

 

建設予定の新事務棟は、地上3階建ての構造で生産工場と連絡橋で接続することにより、開発・設計・製造が一体となるサイトとしています。技術者が一同に集う新事務棟の2、3階オフィスエリアは、中央部を吹き抜け構造とすることで、スタッフ間の交流を促し、フォーマル・インフォーマルなコミュニケーションの活性化を図ります。これまで以上に生産性の高いワークスタイルの変革をもたらし、クリエイティブなアイデアやイノベーションを誘発させる中心の場となることを狙いとしています。

 

今後このイノベーション拠点から、お客様・市場のダイナミックな動きに柔軟に呼応した新規事業含め、ユニークで高付加価値な製品・サービスを創出し、事業のさらなる強化・拡大を目指していきます。

 

【設備投資の概要】

所  在  地 滋賀県甲賀市水口町ひのきが丘29番地(近江水口第二テクノパーク内)
竣工予定 2020年5月
建物概要 鉄筋コンクリート/地上3階建て
延床面積 約4,150㎥
地鎮祭の様子 滋賀事業所全体イメージ図
 新事務棟外観イメージ図  新事務棟内観イメージ図

参考資料

・日新イオン機器株式会社の概要

名  称 日新イオン機器株式会社
代  表 者 代表取締役社長 長井宣夫(日新電機執行役員)
所  在 地 京都市南区久世殿城町575番地
設  立 1999年4月1日
資 本 金 15億円
出  資 日新電機(株)100%
事業内容 半導体製造用イオン注入装置、FPD製造用イオン注入装置の開発・設計・製造・販売
従業員数 約250人 (2019年3月末時点)
面  積 久世工場  敷地約12,400㎥、工場約7,800㎥(延床)
滋賀事業所 敷地約53,500㎥、工場約15,400㎥(延床)

・滋賀事業所の概要

名  称 滋賀事業所・プラズマ技術開発センター
所  在  地 滋賀県甲賀市水口町ひのきが丘29
設  立 2011年10月
生産品目 半導体製造用イオン注入装置、FPD製造用イオン注入装置
従業員数 約110人(2019年3月末時点)
面  積 敷地約53,500㎥、工場約15,400㎥(延床)

【用語解説】

・半導体製造用イオン注入装置

イオン注入装置は、集積回路(IC)などの半導体製品を作る過程で、素材であるシリコン(ウエハ)にリンやボロンなどの不純物を添加(注入)する装置です。注入するイオンビームのビーム量によって中電流機・大電流機などに分類されます。

・フラットパネルディスプレイ(FPD)製造用イオン注入装置

ノート型パソコンや携帯テレビなどに利用される液晶ディスプレイ(LCD)の薄膜トランジスタ(TFT)を形成させるために、大型ガラス基板の上にリンやボロンなどのイオンをシャワー状に均一、高密度に注入する装置です。

 

[本件に関するお問い合わせ]

〒615-8686 京都市右京区梅津高畝町47番地
日新電機株式会社 経営企画部広報グループ  (075)864-8849