ニュースリリース
インドにおける高効率な電力供給を実現するマイクロ変電所の実証事業に採択 ~NEDOの国際実証事業として未電化地域の電力供給安定化に貢献~
日新電機株式会社(本社:京都市右京区、社長:齋藤成雄)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「エネルギー消費の効率化等に資する我が国技術の国際実証事業/実証前調査」に、「配電網未整備地域における高効率な電力供給を実現するためのマイクロ変電所の実証研究(インド)」のテーマで応募し、採択されました。12月2日にはリモートで手交式が開催されました。
本実証事業は、インドを含む新興国等の配電網が十分に整備されていない未電化地域等における電力の安定供給を目的としたものです。電力供給用に大容量化を実現した計器用変圧器(PVT:Power Voltage Transformer)を用いて、特別高圧送電線の電力を直接低圧電力に変換し、周辺地域に供給可能なマイクロ変電所を構築することにより、配電網が未整備の地域においても送電線から安定した電力を安価に供給することを目指しています。
マイクロ変電所 構築イメージ
当社は、2018年度より本実証事業に取り組んでおり、2019年度はNEDOが公募した「エネルギー消費の効率化等に資する我が国技術の国際実証事業/実証要件適合性等調査」に採択され、マイクロ変電所の基本設計やインドにおける普及可能性調査を実施しました。
今年度実施するのは実証前調査であり、実証要件適合性などの調査で得られた結果に基づき、設備仕様、詳細計画、その後の事業計画を検討し、実証研究の実現可能性と技術の普及可能性の精査を実施するものです。国際実証事業として採択されたことにより、NEDOの助成を受けて事業を行っていくことになります。
当社は、持続可能なエネルギーをより多くの人々にお届けすることを目指し、本実証事業に取り組んでいきます。
参考資料
【用語解説】
・マイクロ変電所
66kV以上の特別高圧送電線から、電圧を測定する変成器の技術を応用し電力供給用に大容量化を実現したPVTを用いて、10kVA~100kVA程度の低圧電力を直接取得するための変電所のこと。
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