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日新電機ベトナム有限会社でファインコーティング受託事業を開始 ~初のベトナムファインコーティング事業拠点として拡大する需要に対応~

日新電機株式会社(本社:京都市右京区、社長:齋藤成雄)のグループ会社である日新電機ベトナム有限会社(本社:ベトナム、社長:寺尾薫)は、コーティング工場として2020年7月より工場内に新たなエリアを設け、受託事業を開始しました。開始直後は新型コロナウイルスの影響を受け、訪問自粛など営業活動が難しい状況でしたが、秋頃から営業活動も本格化し、受注が徐々に増加してきています。

本工場は窒化物コーティングやDLCコーティングの受託サービスを行うもので、当社グループのベトナムにおけるファインコーティング事業展開は初となります。

高い経済成長が続くベトナムでは、従来の二輪車産業に加え、近年では海外大手自動車メーカーの進出やベトナム発の自動車メーカーも立ち上がるなど、自動車の需要拡大が見込まれています。そのため、自動車部品製作に使用される切削工具や各種金型、部品等へのコーティング受託事業の大きな需要が期待できます。

日新電機ベトナムはこれまで装置・部品受託生産を中心に事業を行ってきました。今回、国内でファインコーティング事業を展開する日本アイ・ティ・エフ株式会社や、タイで既にファインコーティング事業を開始している日新電機タイ株式会社など当社グループ内での協力体制の下、事業を開始しています。

当社グループはこれからもグループグローバルな事業展開を図っていきます。

 

【サービス内容】

・切削工具、各種金型、部品の耐摩耗・摺動用コーティング
(窒化物コーティング、DLCコーティング)

 

コーティングした切削工具、金型

 

<参考>

【用語解説】

・窒化物コーティング

窒化物コーティングは、TiN(窒化チタン)やAlCrN(窒化アルミクロム)がよく使用されており、主な用途は切削工具、成型金型、機械部品などです。特に切削工具で最もよく見る刃の部分に黄金色がついているものがTiNです。コーティングを施すことで工具、金型、部品の寿命が2~3倍に向上します。

 

・DLCコーティング

DLCはDiamond-Like Carbon(ダイヤモンドライク カーボン)の略称でアモルファス状硬質炭素膜の総称。グラファイト構造とダイヤモンド構造に近い構造で構成されるため、高硬度で滑り性がよく、摺動部品に広く使用されるコーティングです。

 

【会社概要】

・日新電機ベトナム有限会社

名  称 日新電機ベトナム有限会社(Nissin Electric Vietnam Co., Ltd.)
代  表  者 代表取締役社長 寺尾 薫
所  在  地 バックニン省ティエンソン工業団地(ハノイ市内より北東へ約30キロメートル)
設  立 2005年11月(2006年稼働開始)
資  本  金 7,674千USドル
出  資 日新電機株式会社:78%、日新電機タイ株式会社:22%
事業内容 産業用装置・部品受託加工事業
従業員数 535人(2020年3月末時点)

・日本アイ・ティ・エフ株式会社

名  称 日本アイ・ティ・エフ株式会社
代  表  者 代表取締役社長 森口 秀樹
所  在  地 京都市南区久世殿城町575番地
設  立 1985年
資  本  金 310百万円
出  資 日新電機株式会社:51%、住友電気工業株式会社:49%
事業内容 セラミックコーティングの受託加工および各種薄膜コンサル業務成膜装置製造販売
従業員数 179人(2020年3月末時点)

・日新電機タイ株式会社

名  称 日新電機タイ株式会社(Nissin Electric(Thailand)Co., Ltd.)
代  表  者 代表取締役社長 生方 寛之
所  在  地 パトゥムタニ県ナワナコン工業団地内(バンコク市内より北へ約50キロメートル)
設  立 1987年10月
資  本  金 335百万バーツ
出  資 日新電機株式会社: 99.6%
事業内容 (1) 産業用装置・部品受託加工事業
(2) 電力機器事業
(3) 薄膜コーティングサービス事業
従業員数 604人(2020年3月末時点)

【関連リンク】

日新電機ベトナム有限会社: https://jp.nissinelectric-vietnam.vn/

ファインコーティングサービス: https://nissin.jp/product/fc_service/index.html

 

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