2021.02.09
日新イオン機器 滋賀事業所新棟「LINK SQUARE」 ~技術人財を結集、新たなイノベーション拠点に~

日新電機株式会社(本社:京都市右京区、社長:齋藤成雄)のグループ会社で、半導体・中小型フラットパネルディスプレイ(FPD)製造用イオン注入装置の製造販売を手掛ける日新イオン機器株式会社(本社:京都市南区、社長:長井宣夫、以下日新イオン機器)は、同社の主力工場である滋賀事業所・プラズマ技術開発センター(滋賀県甲賀市、以下滋賀事業所)にイノベーション拠点となる新棟を建設、2020年8月より業務を開始しています。この度社員公募により、この新棟を「LINK SQUARE(リンクスクエア)」と命名しました。ここに久世事業所(京都市南区)と滋賀事業所に分散していた技術人財を結集し、高付加価値な製品・サービスの創造、顧客への具現化を目指します。

滋賀事業所新棟「LINK SQUARE」

滋賀事業所新棟「LINK SQUARE」

 

滋賀事業所新棟「LINK SQUARE」の名称にはLINK=つながる、SQUARE=街/広場という意味から、「ヒト・モノ・コトがつながる街」と捉え、「LINK」には「つながる」のほかにL:learn(学びの場)、IN:innovative(革新の場)、inspire(触発の場)、interact(交流の場)、K:knock on the next door(to the future)(次の扉をたたく場)という思いが込められています。

 

「LINK SQUARE」の中心にある吹き抜けは、会社全体の動きが見えるよう意識されており、風通しの良い雰囲気を醸し出すとともに、大階段で階をつなぐことで顔の見える交流とコミュニケーションの活性化を図っています。また、吹き抜けの下に広がるレビューエリアはどこからでも目・耳に入るオープンな環境を活かして、個の知を組織の知にする場として、既存の慣習や個の枠・部門の枠を超えたコミュニケーション・有機的な連携を促すことを目指しています。さらに執務エリアは、ABW(Activity Based Working:社員がその時々の仕事の内容に応じて、最適な場所を自律的に選択できるワークスタイル)の概念を取り入れたゾーニングを行っているほか、全員の視線が中心部に向くよう斜め配置の座席にし、一体感を演出するレイアウトにしました。今後も「LINK SQUARE」という名称に表現されている思いを具現化するために、多くの人やアイデアに出会い、さまざまなヒト・モノ・コトとの“つながり”を生み、イノベーションを起こす“街”づくりを絶え間なく進めていきます。

 

日新イオン機器は、そのコア要素技術であるイオンビーム・プラズマ技術を活かし、半導体・ディスプレイなどのテクノロジーを素早く高度かつ複雑に進化させ、変化を求められる業界に身を置いています。そのことから、イノベーションを創出する環境づくりとして「LINK SQUARE」は非常に重要なものと考えています。「気持ちよく働く・思考を開放して追及を楽しむ場の実現」をモットーとする「LINK SQUARE」は決して今が完成形ではなく、ユニークで高付加価値な製品・サービスを生み出すイノベーションを協創し、市場への供給へと具現化していくために、今後も進化と加速を続けていきます。

吹き抜けの下に広がるレビューエリア

吹き抜けの下に広がるレビューエリア

 

<参考>

【用語解説】

・半導体製造用イオン注入装置

イオン注入装置は、集積回路(IC)などの半導体製品を作る過程で、素材であるシリコン(ウエハ)にリンやボロンなどの不純物を添加(注入)する装置です。注入するイオンビームのビーム量によって中電流機・大電流機などに分類されます。

 

・フラットパネルディスプレイ(FPD)製造用イオン注入装置

ノート型パソコンや携帯テレビなどに利用される液晶ディスプレイ(LCD)の薄膜トランジスタ(TFT)を形成させるために、大型ガラス基板の上にリンやボロンなどのイオンをシャワー状に均一、高密度に注入する装置です。

 

【会社概要】

・日新イオン機器株式会社の概要

名  称 日新イオン機器株式会社
代 表 者 代表取締役社長 長井 宣夫(日新電機執行役員)
所 在 地 京都市南区久世殿城町575番地 (本店登記地、現・久世事業所)
京都市南区西九条東比永城町75 GRAND KYOTO 4階(本社機能・営業部門)
設  立 1999年4月1日
資 本 金 15億円
出  資 日新電機株式会社100%
事業内容 半導体製造用イオン注入装置、FPD製造用イオン注入装置の開発・設計・製造・販売
従業員数 約267人 (2020年12月末時点)
面  積 久世事業所 敷地約12,400㎡、工場約2,830㎡(延床)
滋賀事業所 敷地約53,513㎡、工場約15,374㎡(延床)

・滋賀事業所の概要

名  称 滋賀事業所・プラズマ技術開発センター
所 在 地 滋賀県甲賀市水口町ひのきが丘29
設  立 2005年9月5日
生産品目 半導体製造用イオン注入装置、FPD製造用イオン注入装置
従業員数 約202人(2020年12月末時点)
面  積 敷地約53,513㎡、工場約15,374㎡(延床)

【関連リンク】

日新イオン機器株式会社: http://www.nissin-ion.co.jp/

 

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