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メガソーラー発電所に22kVパッケージ型中間変電設備の初号機を納入 ~4月より稼動開始~

日新電機株式会社(本社:京都市右京区、社長:齋藤成雄)は、中国メーカーと共同で開発した22kVパッケージ型中間変電設備の初号機を栗駒菱沼太陽光発電所(宮城県栗駒市)へ2020年9月に納入、本設備は2021年4月1日より稼働を開始しました。

 

発電出力合計7.5MW太陽光パネルは、中間変電所・連系変電所を経て電力系統に接続されます。本設備は、中間変電所に設置される設備であり、中国のモールド変圧器のトップメーカーである海南金盤智能科技股份有限公司と共同で開発しました。

 

鋼板製コンテナの中にリングメインユニット・特別高圧モールド変圧器(以下、特高モールド変圧器)・小型分散PCS用低圧交流集電盤など中間変電設備に必要な諸機能を収納しており、景観に配慮した一体化製品です。

耐環境性、環境調和性に優れ、輸送の簡略化・省施工・省スペースなどでトータルコストの削減を実現しています。

 

【22kV/33kVパッケージ型中間変電設備の特長】

耐環境性・環境調和性

コンテナに収めてパッケージ化することで、環境負荷に強い構造を実現しました。コンテナは耐食性の高い鋼板製。全ての機器を収納しているので、景観に配慮した設置ができます。

輸送の簡略化・省施工・省スペース

コンテナ内部の機器取り付け・接続作業を工場内で完了。山間部などトレーラで搬入できない現場でもトラックで運ぶことができ、搬入がしやすく、コンテナを据え付けるだけなので工期も短縮されます。

トータルコストの削減

上記の特長によるコスト削減に加え、中国のパートナーとの協力でトータルコストの削減を実現しています。

 

【納入設備の概要】

納入先: 栗駒菱沼太陽光発電所
納入品: ・22kVパッケージ型中間変電設備 5セット
・24kV リングメインユニット
・22kV 1500kVA 特高モールド変圧器
・420V 小型分散PCS用低圧交流集電盤

 

当社は、重電メーカーならではの製品群やノウハウ、数多くの太陽光発電システムを納入してきた実績に裏付けられたトータルシステムエンジニアリング力で、お客様に最適なソリューションを今後も提供していきます。

 

<参考>

 

納入した22kVパッケージ型中間変電設備

竣工式の様子

 

 

太陽光パネルは、中間変電所・連系変電所を経て電力系統に接続

 

【用語解説】

・中間変電所

パワーコンディショナを系統に連系・昇圧する変電設備。

 

・連系変電所

電力会社と電力系統連系する変電設備。

 

・リングメインユニット

特高のループ配電網などの開閉や保護に必要な機器を一体型のユニットにしたスイッチギヤ。(今回はループ配電ではありません)

 

・ループ配電網

配電幹線が1つのループで構成され、分岐線から配電が引き出されている配電網。左右両方から給電されるため故障時にも故障箇所を分離することで給電可能となる。

 

・特高モールド変圧器

エポキシ樹脂モールドの絶縁材料を使用して変電する機器。

 

・小型分散PCS用低圧交流集電盤

パワーコンディショナ送り用の低圧配電用遮断器が複数収納された盤。

 

・海南金盤智能科技股份有限公司

中国のモールド変圧器のトップメーカー。

 

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