ニュースリリース
日本アイ・ティ・エフ 工場を再編し、新体制でサービスを開始 ~京都地区の製造機能を統合・関東方面のファインコーティングサービス強化~
日新電機株式会社(本社:京都市右京区、社長:松下芳弘)のグループ会社で自動車部品、工具、金型などのファインコーティング受託加工およびファインコーティング装置の製造販売を行う日本アイ・ティ・エフ株式会社(本社:京都市南区、社長:森口秀樹、以下日本ITF)は、ファインコーティング事業強化のため梅津工場(日新電機本社内)を久世工場に統合、8月2日より稼動します。また、前橋工場(日新電機前橋製作所内)に工具・金型用コーティング技術を展開し、関東方面のコーティング需要に対応したフルサービスを開始します。
当社グループは中長期計画「VISION2025」において、事業基盤強化に取り組んでおり、本件は「モノづくり力の強化」に寄与する事業活動の一つです。
日本ITFは、各種工具や金型分野を中心とした窒化物コーティングを主に久世工場で行い、自動車部品を中心としたダイヤモンドライクカーボン(DLC)のコーティングを梅津工場および前橋工場で行っていました。当社グループの中長期戦略「VISION2025」目標達成に向け、ファインコーティング事業の強化を図るため、梅津工場と久世工場に分散していた工場機能を久世工場に統合しました。統合にあたり久世工場(延床面積)を2,200平方メートルから5,130平方メートルに拡大しています。
統合後の久世工場では、従来から生産している工具・金型コーティングに加えて自動車や機械部品用のコーティングを1カ所で行うことにより人とモノの流動性を高め、働きやすく、より効率の高い工場運営を目指します。また、最新のIoT技術を活用して久世工場内の生産設備はもとより前橋工場や海外の生産工場設備とネットワークで連携し、久世工場をハブとして国内外の生産設備の稼働状況をリアルタイムに把握するシステムを構築中です。
さらに、自動車部品向けDLCコーティングの量産を行っていた前橋工場の事業分野を工具・金型用、汎用機械部品まで拡大し、関東方面でのコーティング需要に対応するとともに、京都と前橋の2拠点で運営することで災害時などでもお客様のニーズに安定して対応できる体制を確立します。
【久世工場の概要】
名 称 | : | 日本アイ・ティ・エフ株式会社 久世工場 |
所 在 地 | : | 京都市南区久世殿城町575番地 |
面 積 | : | 5,130平方メートル(延床面積) |
久世工場従業員数 | : | 145人(2021年8月時点) |
日本ITFは、IoT技術を活用したスマート工場化を進めるとともに、お客様のニーズに沿った体制を整え、今後も生産性や品質管理、お客様満足度の向上を図っていきます。
<参考>
【用語解説】
・ファインコーティング
ファインコーティングとは、真空中で金属窒化物やDLCの硬質薄膜を金属や樹脂等の基材に被覆する技術です。基材の上にこれらの硬質薄膜を被覆することにより、基材の機械的特性を維持しながら耐摩耗性や滑り特性を付与することができます。
・窒化物コーティング
窒化物コーティングは、金属基材上に金属の窒化物薄膜を被覆する技術でTiN(窒化チタン)がよく使用されております。用途は切削工具、成型金型、機械部品などです。特に切削工具で最もよく見るコーティングで、刃の部分に独特の黄金色がついているものは、ほとんどがこのTiN(窒化チタン)です。コーティングを施すことで工具、金型、部品の寿命が2~3倍に向上します。
・DLCコーティング
Diamond-Like Carbon(ダイヤモンドライク カーボン)の略称でアモルファス状硬質炭素膜の総称です。炭素のグラファイト結合とダイヤモンド結合から構成され、高硬度で滑り性がよく、摺動部品に広く使用されるコーティングです。
【日本アイ・ティ・エフ株式会社の概要】
名 称 | : | 日本アイ・ティ・エフ株式会社 |
代 表 者 | : | 代表取締役社長 森口 秀樹 (日新電機株式会社執行役員) |
所 在 地 | : | 京都市南区久世殿城町575番地 |
前橋工場所在地 | : | 群馬県前橋市総社町2121番地 |
設 立 | : | 1985年10月 |
事 業 内 容 | : | ファインコーティングサービスの受託並びにファインコーティング装置の開発、設計、製造および販売 |
従 業 員 数 | : | 169人(2021年3月時点) |
【関連リンク】
日本アイ・ティ・エフ株式会社: https://nippon-itf.co.jp/index.shtml
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