2021.11.22
京都府の歴史的文化財保護等のための連携・協力に関する協定に基づいて寄付を実施

公益財団法人日新電機グループ社会貢献基金(所在地:京都市右京区、理事長:齋藤成雄 、以下 当基金)は、京都府の歴史的文化財保護に協力するため、京都府へ300万円を寄付しました。11月17日に京都府庁(京都市上京区)にて寄付贈呈式が執り行われ、理事長の齋藤より西脇隆俊京都府知事へ寄付金の目録を贈呈しました。

 寄付贈呈式(左から齋藤、西脇京都府知事)

 

寄付金の内訳

  1. 文化財を守り伝える京都府基金への寄付 100万円
  2. 京都府所有文化財の保護・整備として重要文化財「京都府庁旧本館」の修理・整備、中庭の美観向上 200万円

 

この寄付は、2018年11月に京都府と締結した京都の歴史的文化財の保護等のための連携・協力に関する協定に基づいて行われたもので、今回で4回目となります。

 

国の重要文化財に指定されている「京都府庁旧本館」の修理に関する寄付は、2019年度からの継続となります。
旧本館の中庭は、近代日本庭園の先駆者とされる作庭家、庭師7代目小川治兵衛の設計であり、円山公園の祇園しだれ桜の初代の孫にあたるとされるしだれ桜や、景石として持ち込まれた五条大橋橋脚の石柱などがあります。2022年度の文化庁の京都府敷地内の全面的移転により、旧本館には国内外から多くの人々が訪れることが予想されます。今回の寄付金は、旧本館の魅力を引き出すために劣化箇所の修理と中庭の整備に活用されます。
当基金は、これからも京都の文化財保護活動に協力していきます。

 

京都府庁旧本館 中庭のしだれ桜

<参考>

・日新電機グループ社会貢献基金の概要

名    称 公益財団法人 日新電機グループ社会貢献基金
代   表  者 理事長 齋藤成雄 (日新電機株式会社 代表取締役会長)
所   在  地 京都市右京区梅津高畝町47番地(日新電機株式会社 総務部内)
設    立 2017年3月9日
財  団   規  模 約50百万円
事  業   規  模 年間 約25百万円
事  業   内  容 (1)技術系人材の育成
・国内外の学生・生徒を対象とした給付型奨学金制度の運用
・技術系人材の裾野拡大に向けた諸活動
(2)京都を中心とした歴史的文化財の保護
(3)地域の環境保全活動への協力
 ウェブサイト   https://nissin.jp/sczaidan/

・文化財を守り伝える京都府基金

京都府のふるさと寄付金制度を活用した基金であり、京都府内の歴史的建造物など数多くの貴重な文化財を未来に良好な状態で伝えるため、保存・修理活動を行っている。

日新電機株式会社(所在地:京都市右京区、社長:松下芳弘)では、2016年度より毎年100万円の寄付を行っており、当基金はそれを継承している。

 

・京都府庁旧本館

1904年12月20日竣工。1971年まで京都府庁の本館として、また現在も執務室として使用されており、創建時の姿をとどめる現役の官公庁建物としては日本最古となる。2004年12月10日に国の重要文化財に指定される。

ルネサンス様式に属する建物の外観は、正面の一段高くなった屋根を中心に左右両翼に対称に張り出した形となっており、建物内部には和風の優れた技術が巧みに取り入れられている。正庁は、京都府庁旧本館のシンボル的な部屋であり、多くの公式行事や公賓の接待などに使用されている。

 

・7代目小川治兵衛

近代日本庭園の先駆者とされる作庭家、庭師。通称は植治(屋号)。作庭には、平安神宮、円山公園、無鄰菴(山縣有朋別邸)、清風荘(西園寺公望別邸)、対龍山荘など国の名勝に指定されているものが多く、他にも京都国立博物館前庭、住友家(有芳園・茶臼山亭など)、三井家、細川家の各庭園など数多くの名庭を残している。

 

[本件に関するお問い合わせ]

〒615-8686 京都市右京区梅津高畝町47番地
公益財団法人日新電機グループ社会貢献基金 事務局