ニュースリリース

インド拠点に最新の大型コーティング装置「iDS_®-720」を導入 ～インドでのコーティングサービスを強化～

日新電機株式会社（本社：京都市右京区、社長：松下芳弘）のグループ会社で、インドで切削工具や金型、自動車部品向けコーティングサービスを手掛けるNissin Advanced Coating Indo Co., Private Ltd.（本社：インド、社長：Ajay Dulloo、以下 ACI）は、最新の大型コーティング装置「iDS-720」を導入し、2021年12月から本格的に生産をスタートさせました。
本件は、当社グループ中長期計画「VISION2025」における6つの成長戦略の内「新興国環境対応需要の捕捉」と事業基盤強化の一つである「生産性向上」に寄与する事業活動です。

世界第2位の人口13億人を有し世界第6位の自動車生産台数を誇るインドにおいて、自動車産業の成長とともに切削工具や各種金型、自動車部品などへのコーティング需要が増加しています。ACIはインド最大の自動車部品メーカーであるSamvardhana Motherson Group（本社：インド）との合弁会社であり、2007年にデリー近郊のノイダでコーティング事業を開始し、以降2017年にムンバイ近郊のプネに第2工場、2021年にアフマダーバード近郊のグジャラートに第3工場を設立して事業を拡大してきました。

今回導入した「iDS-720」は、当社グループ会社の日本アイ・ティ・エフ株式会社（本社：京都市南区）の最新機種であり、コーティングゾーン直径720mm×高さ800mmの大容量のコーティング装置です。新型の蒸発源「ステアワン蒸発源」を搭載しており、従来機種と比較し成膜速度が約20%高く、平滑性のよい高品質なコーティング膜を効率よく処理することが可能です。今回の「iDS-720」の導入により、ACIの全工場に大容量のコーティング装置を配備しました。大型プレス金型や長尺の溝加工用ブローチなどへのコーティング処理を迅速に対応いたします。

インドでは、堅調な経済発展と中間層の増加により自動車の需要は今後も増加が見込まれています。その生産に用いられる切削工具・金型に対して、長寿命化・加工速度向上によるコスト削減ができ、原材料となる資源の有効活用にも寄与するコーティング技術が注目されています。今後発展するインド市場でさらなる事業拡大を図っていきます。

【iDS-720の概要】

推奨コーティングゾーン：φ720×H800mm

蒸発源数：12源

成膜方式：陰極アーク式イオンプレーティング

iDS-720

＜参考＞

【会社概要】

・Nissin Advanced Coating Indo Co., Private Ltd.

・日本アイ・ティ・エフ株式会社

・Samvardhana Motherson Group

【関連リンク】

ファインコーティングサービス：https://nissin.jp/product/fc_service/index.html