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大阪府吹田市の片山浄水所に監視制御システム「AQUAMATE?-8500」初号機を含む電気設備一式を納入

日新電機株式会社(本社:京都市右京区、社長:松下芳弘)は、大阪府吹田市の片山浄水所に、水処理施設向け監視制御システム「AQUAMATE-8500」の初号機を含む浄水場用電気設備一式を納入しました。「AQUAMATE-8500」は、当社が以前より展開している水処理向け監視制御システムAQUAMATE(アクアメイト)の最新シリーズで、浄水処理施設に対応した機能を拡充しています。

本件は、当社グループ中長期計画「VISION2025」における6つの成長戦略の内「DXの製品・事業への適用」に寄与する事業活動です。

 

吹田市にある2つの浄水場の1つである片山浄水所は、敷地面積約23,200平方メートルの浄水場です。1953年に浄水処理を開始してから約70年が経過し、老朽化が進み処理能力が低下してきたため、水処理施設を膜ろ過方式へと抜本的な更新とともに、施設全体の大規模リニューアル工事が行われ、2021年12月に運転開始されました。リニューアルとともに、片山浄水所と3km離れた場所にある泉浄水所をつなぐ連絡管が整備され、浄水された水の相互融通が可能な災害に強い水道システムとなっています。

 

その中で当社は、大型浄水場向け電気設備一式を納入、2022年2月に全ての完成検査が終了しました。特に、監視制御システム「AQUAMATE-8500」は、片山浄水所と泉浄水所において24時間365日監視制御を行う装置で、片山浄水所のリニューアルに合わせて「これまで運用されてきたオペレーターの知見に基づいたプログラムで施設運用を効率化するノウハウの具現化」をコンセプトに新規開発しました。マンマシーンインターフェースを充実させ、構成機器の二重化や当社の強みであるお客様ニーズに対応した新機能の拡充など、片山浄水所に合わせた監視制御システムを構築しました。

 

【納入設備の概要】

AQUAMATE-8500

納入場所:大阪府吹田市

納入設備:
片山浄水所
・電気設備 一式
・受変電設備
・動力設備
・計装設備
・DSP監視制御装置「AQUAMATE-8500」

泉浄水所
・DSP監視制御装置「AQUAMATE-8500」

納入完了時期:2022年2月

 

今後も、市場やお客様のニーズにあった監視制御機能を充実させ、継続的な施設運用のサポートを行いながらシェア拡大を図るとともに、当社グループの行動の原点である「誠実・信頼・永いお付き合い」で地域に根差した事業に取り組み、安全・安心な水の提供など社会に貢献していきます。

 

当社グループは事業活動を通して、SDGsへの取り組みを強化しています。本件はSDGsの17の目標の内、下記の目標達成に関連する活動です。

8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう

 

<参考>

システム構成図

【用語解説】

・AQUAMATE
水処理施設の監視制御から運転支援・省エネに至るまでトータルにサポートする監視制御システム。

・6つの成長戦略
「環境配慮製品の拡大」「分散型エネルギー対応」「再生可能エネルギー対応」「DXの製品・事業への適用」「新興国環境対応需要の捕捉」「EV拡大に伴う事業拡大」

・マンマシーンインターフェース
人間とコンピュータなどの機械との情報のやり取りを媒介する、キーボード・タッチパネル・ディスプレーなどの入出力装置。また、そのためのプログラムや仕組み、考え方などを広く指しています。

・構成機器の二重化
他設備との信号授受における伝送路、コントローラの演算装置、監視データサーバ装置を二重化することで信頼性を向上します。

・監視データサーバ装置
長期データが保存されるステーションであり、情報処理系の上位のコンピュータとのインターフェースをとる機能。

・受変電設備
電力会社から受電した電力を変圧器により負荷設備に適した電圧に変換した上で構内に配電・供給し、あわせて事故時には影響の波及を防止する機能を備える設備。

・動力設備
電気エネルギーを機械エネルギーに変換する電動機およびその付属機器、装置。

・計装設備
センサーを用いて、水位や温度等の計測値を正しく電気信号へ変換する設備。

・DSP監視制御装置
監視対象の状況をモニタ上にデジタル化してリアルタイム表示する監視制御機能と、操作履歴、動作履歴、水位などの変化の履歴、ヒストリカルデータの保存を行うための装置。

 

【参考文献】

・吹田市水道部 浄水室片山再構築グループ:片山浄水所水処理施設更新工事 令和元年6月

 

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