ニュースリリース
世界最高電圧1100kV送電用ガスVTの納入累計250台を達成 ~2011年の納入開始以来、中国の電力インフラに貢献~
日新電機株式会社(本社:京都市右京区、社長:松下芳弘)のグループ会社である日新(無錫)機電有限公司(本社:中国江蘇省無錫市、総経理:松本圭介、以下 NEW)は、世界最高電圧となる1100kV送電用ガス絶縁計器用変圧器(ガスVT)について、9月初旬に納入累計250台を達成しました。
中国で初めて運用開始された超高圧(UHV:Ultra-High Voltage)送電にNEW製のガスVTが採用されて以来、シェアトップクラスのリーディングサプライヤーとして、優れた品質でお客様の厚い信頼を得てきたことが、今回の納入累計達成につながりました。
当社グループは中長期計画「VISION2025」において、事業基盤強化に取り組んでいます。本件は「モノづくり力の強化」に寄与する事業活動の一つです。
UHV送電とは、急激な経済成長に伴い急速に拡大する電力需要に対し、中国の内陸部(中国西部)の発電所から主な電力消費地である沿岸部(中国東部)に効率的に送電するために開発された世界最高電圧の1100kV送電です。
NEWは2002年4月設立(創立20周年)の当社独資によるガス絶縁開閉装置用のガスVTの生産拠点で、初年度に110kVクラスのガスVT初号機を納入して以降、330kV、500kVクラスのガスVTを国産化するなど、高品質な製品・サービスを提供してきました。UHVガスVTは、中国の送電会社である国家電網公司の要請を受け2010年に世界で初めて開発、2011年の初号機の納入以来、中国の電力インフラを支えてきました。
当社グループのガスVTは、常にお客様の要求に対応した機器の開発、改良を重ねてきました。発送電に関わる状況がさまざまに変化していく中で、高度化するお客様の要求仕様への対応、設計検討の合理化、最適化、製造設備と検査設備の改良によるさらなる品質の維持・向上を図り、これからも世界各国の電力安定供給に貢献していきます。
UHVガスVT
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<参考>
【用語解説】
・事業基盤強化
「モノづくり力の強化」「生産性向上」「サプライチェーンの多重化」「人事戦略強化」「働き方改革」
・ガス絶縁計器用変圧器(ガスVT)
計器用変圧器として、高電圧回路の電圧を計器や継電器に必要な扱いやすい電圧に変換する機器。金属容器内に計器用変圧器を収納し、高絶縁性能のガスで密閉することで縮小化・信頼性・安全性に優れている。自社製ガス絶縁開閉装置のみならず国内外で採用されている。
・ガス絶縁開閉装置(GIS)
電力の安全・安定供給のために変電所設備・受電設備として設置される機器。しゃ断器・断路器・接地装置および計器用変成器(ガスVT)などを金属容器内に高絶縁性能のガスで密閉・収納していることから極めて縮小化・信頼性・安全性に優れた装置。
【会社概要】
・日新(無錫)機電有限公司
名 称 | : | 日新(無錫)機電有限公司(Nissin Electric Wuxi Co., Ltd.) |
代 表 者 | : | 総経理 松本 圭介 |
所 在 地 | : | 中国 江蘇省無錫市 |
設 立 | : | 2002年4月 |
事業内容 | : | ガス絶縁開閉装置用の計器用変圧器・計器用変流器の製造、販売、 ファインコーティングサービスの受託 |
従業員数 | : | 148人(2022年3月時点) |
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