ニュースリリース
新製品「電子線照射装置:EB-XW」販売開始 ~コンパクト化・メンテナンス性向上を実現~
日新電機株式会社(本社:京都市右京区、社長:松下芳弘)のグループ会社で電子線照射装置(EPS)の開発から販売、電子線照射サービスの受託を行う株式会社NHVコーポレーション(本社:京都市右京区、社長:重田悦雄、以下 NHVC)は、EPSの従来製品(スキャン型EPS)と比較して、コンパクト化・メンテナンス性向上・コストダウンを実現した「EB-XW(イービーエックスダブリュー)」を開発し、ラインアップを拡充しました。2025年までに、15億円の売り上げを目指します。
当社グループは中長期計画「VISION2025」において、6つの成長戦略に取り組んでいます。本件は「EV拡大に伴う事業拡大」に寄与する事業活動の一つです。
EPSとは、高速の電子線を利用して、物質の改質・品質向上、滅菌などを行う装置です。幅広い分野で利用されており、例えばタイヤの軽量化による燃費向上、食品包装フィルムの高性能化で食品ロス軽減といった環境配慮に向けた製品づくりに貢献しております。NHVCのEPSは、60年以上にわたり世界35カ国以上、さまざまな分野のお客様に利用いただいている信頼性の高い装置です。今回、狭いスペースでの設置や高さの制限、メンテナンス作業の効率化・安全性など、お客様のご要望に応えるため開発しました。今後も高度な技術力とお客様との対話を通じて、社会に貢献できる装置を開発していきます。
【製品例】※お客様により製品の仕様は異なります
製品名 | : | EB-XW800 | |
加速電圧 | : | 800kV | |
照射幅 | : | 120cm | |
装置寸法 | : | W6800×D8200×H3000mm |
【新製品「EB-XW」の特長】
- コンパクト
装置の中核である加速管・電源タンクを一体化することにより、従来型より30%の小型化を実現しました。
- メンテナンス性
加速管・電源タンクをスライドして引き出せるため、開放空間で加速管部のメンテナンス作業が可能です。さらに、照射室は可動式であるため、広いスペースで材料搬送部およびEPSのメンテナンスが可能です。それにより、メンテナンス時の安全性が確保できます。 - 環境への配慮
環境へ配慮するため、遮へい主材料の鉛の使用を従来製品より大幅に低減(約97%減)、将来的に鉛ゼロを目指します。また、本改良により同時にコストダウンも実現しました。
|
<参考>
【用語解説】
・6つの成長戦略
「環境配慮製品の拡大」「分散型エネルギー対応」「再生可能エネルギー対応」「DXの製品・事業への適用」「新興国環境対応需要の捕捉」「EV拡大に伴う事業拡大」
・電子線
電子線(Electron Beam:EB)は、放射線の1種。電子線は電源のON、OFFで放射線の発生を制御できるため安全である。また、短時間で多くの素材への照射が可能で、タイヤ、電線被覆、熱収縮チューブやフィルムなど、身近な素材の製造に利用されている。
・スキャン型EPS
加速された電子線を走査コイルで走査(スキャン)して、必要な照射幅にする構造の電子線照射装置。
・加速管
電子を加速させるために真空状態にした部位。
【会社概要】
・株式会社NHVコーポレーション
名 称 | : | 株式会社NHVコーポレーション |
代 表 者 | : | 代表取締役社長 重田 悦雄(日新電機株式会社執行役員) |
所 在 地 | : | 京都市右京区梅津高畝町47番地 |
設 立 | : | 2003年5月(創業2003年10月) |
事業内容 | : | 電子線照射装置の開発、設計、製造、販売、据付・調整および保守・点検、並びに電子線照射サービスの受託 |
従業員数 | : | 138人(2023年3月末時点) |
【関連リンク】
株式会社NHVコーポレーション 新製品 EB-XW: https://nhv.jp/products/ebxw.html
[本件に関するお問い合わせ]
こちらのフォームよりお問い合わせください