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ナイジェリア電力ラゴス変電所向け132kV変電所設備を受注 ~ODAでナイジェリアにおける電力の安定供給に貢献~

日新電機株式会社(本社:京都市右京区、社長:松下芳弘)は、この度、ナイジェリア連邦電力省より豊田通商株式会社とタカオカエンジニアリング株式会社とのコンソーシアムが受注した「ラゴス変電所設備緊急復旧・増強計画(以下 本プロジェクト)」向けに、132kV変電所設備一式を受注しました。本プロジェクトは、日本政府が実施する無償資金協力(ODA)によるもので、2025年9月に工事完了予定です。

当社グループは中長期計画「VISION2025」において、6つの成長戦略に取り組んでおり、本件は「新興国環境対応需要の捕捉」に寄与する事業活動の一つです。

 

ナイジェリアでは急速な経済成長に伴い電力需要が高まっており、インフラ整備(電力・運輸)が課題となっています。同国最大の商業都市で経済の中心地であるラゴス州に電力供給するアパパロード変電所は、年々増加する電力需要に変電容量が追い付かず、また、設備の老朽化や維持管理不足、送電系統の脆弱さなどにより、周辺の商業施設や一般家庭でも停電が頻発しており、変電所設備の早急な復旧・増強が必要となっています。

 

本プロジェクトは、老朽化した従来形式のアパパロード変電所を、IEC対応のSCADAを導入した最新のデジタル変電所へ更新するもので、当社は新縮小型の132kVガス絶縁開閉装置や33kVガス絶縁開閉装置、SCADAを含む132kV変電機器一式を納入します。同変電所は本プロジェクトにより、ラゴス州中心部での安定した電力供給を図れます。

当社は、2018年に日本政府のODAによる同国アブジャ電力供給施設緊急改修計画において、首都アブジャやその周辺部に電力を供給する変電所に当社独自のOF式タンク形コンデンサを採用した132kV電圧降下対策設備を納入し、電力環境の改善において高い評価を受けています。本プロジェクトにおいても、高品質かつ信頼性の高いシステム供給を行い、同国の持続的な経済・社会発展に不可欠な電力の安定供給に貢献します。そして、今後も同国地域でのさらなる受注活動の拡大を図っていきます。

ラゴス所在地

 

当社グループは事業活動を通して、SDGsへの取り組みを強化しています。本件はSDGsの17の目標の内、下記の目標達成に関連する活動です。

7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに

 

 

<参考>

新縮小型132kV ガス絶縁開閉装置イメージ

 

【用語解説】

・6つの成長戦略

「環境配慮製品の拡大」「分散型エネルギー対応」「再生可能エネルギー対応」「DXの製品・事業への適用」「新興国環境対応需要の捕捉」「EV拡大に伴う事業拡大」

・IEC

国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission)のこと。電気及び電子技術分野の国際規格の作成を行う国際標準化機関で、各国の代表的標準化機関から構成されています。

・SCADA(スキャダ)

Supervisory Control And Data Acquisition の略。受変電設備などの設備や装置情報を一カ所に集約し、遠隔から監視・制御するシステム。

 

 

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