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社会貢献

きょうと生物多様性パートナーシップ協定を締結 ~生物多様性保全事業への支援~

公益財団法人日新電機グループ社会貢献基金(所在地:京都市右京区、理事長:齋藤成雄 、以下 当基金)は、10月4日に京都府および京都市、きょうと生物多様性センター運営協議会と「きょうと生物多様性パートナーシップ協定」を締結しました。また、協定に則し、同日京都府公館(旧知事公舎、京都市上京区)にて締結式が執り行われ、理事長の齋藤より寄付金の目録を贈呈しました。

京都府・京都市では、府市協働による「きょうと生物多様性センター」を2023年4月に設置され、生物多様性の保全等に関心を持つ企業と、京都府域で生物多様性保全活動を行う団体とのマッチングを行う「きょうと生物多様性パートナーシップ協定制度」に取り組まれており、当基金はその第1号となります。

初年度は、きょうと生物多様性センター運営協議会を通じて、京丹後市にある琴引浜の鳴き砂の保全活動をされている団体への支援を予定しています。国の天然記念物および名勝に指定されている琴引浜では、浜辺の清掃や流入河川の水質調査・水質浄化、浜辺の背後地の植林などの活動を実施されています。府内では珍しい海域と陸域の境界に位置する海浜生態系であるため、そのような特殊な環境に生息する希少な生き物が保全されています。当基金では、団体への資金提供に加えて、日新電機グループの従業員やその家族によるボランティアを募り、保全活動への参加を予定しています。

日新電機グループでは、ネイチャーポジティブの実現に向け、これまでも京都の文化にゆかりのある植物や希少植物の保全を進めてきました。本社工場(京都市右京区)、日新アカデミー研修センター(京都市右京区)、久世工場(京都市南区)の3カ所では、いずれも京都市の「京の生きもの・文化協働再生プロジェクト認定制度」の認定を受けています。

 

当基金は、これからも地域の環境保全活動に、より一層協力していきます。

 

協定締結式
(左から門川京都市長、湯本きょうと生物多様性センター運営協議会会長、
齋藤当基金理事長、西脇京都府知事)

琴引浜(提供:琴引浜鳴き砂文化館)

 

<参考>

・日新電機グループ社会貢献基金の概要

名    称 公益財団法人 日新電機グループ社会貢献基金
代   表  者 理事長 齋藤成雄(日新電機株式会社 取締役)
所   在  地 京都市右京区梅津高畝町47番地(日新電機株式会社 総務部内)
設    立 2017年3月
財  団   規  模 約50百万円
事  業   規  模 年間 約25百万円
事  業   内  容 (1)技術系人材の育成
・国内外の学生・生徒を対象とした給付型奨学金制度の運用
・技術系人材の裾野拡大に向けた諸活動
(2)京都を中心とした歴史的文化財の保護
(3)地域の環境保全活動への協力
 ウェブサイト   https://nissin.jp/sczaidan/

・日新電機グループの生物多様性保全への取り組み

本社工場(京都市右京区)、日新アカデミー研修センター(京都市右京区)、久世工場(京都市南区)の3カ所で、京都の文化にゆかりのある植物や希少植物の保全を進めています。日新アカデミー研修センターでは、「生物多様性+雨庭」をコンセプトに整備しており、貯めた雨水を循環利用している「水景」には、その環境にあう植物を配置し、生育状況を見ながら、本社工場内で生育した希少植物を株分け移植して、生物多様性のネットワークを拡大させています。この経験を活かし、2023年3月に認定を受けた久世工場にも「雨庭」を整備し、多数の生物が生息できる環境づくりを行っています。

 

【用語解説】

・ネイチャーポジティブ

自然生態系の損失に歯止めをかけ、回復させていくこと。生物多様性や自然資本の観点から、社会・経済活 動による自然への負の影響を抑え、プラスの影響を与えることを目指しています。

 

・京の生きもの・文化協働再生プロジェクト認定制度

京都市の認定制度。京都らしさを支えてきた生きものの保全、再生および持続可能な利用のための取り組みを実施する団体または個人の方を認定し、認定者に対しては、取り組みの実践や継続を支援するため、情報提供などを行うとともに、団体に対しては、必要に応じて技術的な支援を行う専門家を派遣するなど、京都ならではの自然環境や伝統文化を後世に受け継ぐための取り組みを推進しています。

 

・雨庭

勾配の低い場所に植栽や砂利などで土面を残し、雨水を吸収しゆっくりと地中に浸透させる構造を持つ庭のことで、古くから和風庭園などで見られる様式。急激な雨水増加による排水溝の氾濫を抑制する他、良質な水循環を補助し多種の生物が育成できる環境を創造することができます。

 

・水景

研修センター屋根の雨水を貯水槽に貯めて循環利用し川の流れを作っています。桂川の上流から下流へと流れる川流れを表現し、自然な河川環境の植栽を模して配置。水際になるほど湿地を好む植物を植栽し、多様な植生が特徴となっています。

 

[本件に関するお問い合わせ]

〒615-8686 京都市右京区梅津高畝町47番地
公益財団法人日新電機グループ社会貢献基金 事務局  

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