ニュースリリース
京都府の歴史的文化財保護等のための連携・協力に関する協定に基づいて寄付を実施 ~重要文化財「京都府庁旧本館」の保護・整備~
公益財団法人日新電機グループ社会貢献基金(所在地:京都市右京区、理事長:齋藤成雄、以下 当基金)は、京都府の歴史的文化財保護に協力するため、京都府へ300万円を寄付しました。12月12日に京都府庁(京都市上京区)にて感謝状贈呈式が執り行われ、理事長の齋藤より西脇隆俊京都府知事へ寄付金の目録を贈呈しました。
感謝状贈呈式(左から齋藤当基金理事長、西脇京都府知事) |
寄付金の内訳
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- 文化財を守り伝える京都府基金への寄付 100万円
- 京都府所有文化財の保護・整備として重要文化財「京都府庁旧本館」2階壁面の毀損原因調査 200万円
この寄付は、2018年11月に京都府と締結した京都の歴史的文化財の保護等のための連携・協力に関する協定に基づいて行われたもので、今回で6回目となります。
国の重要文化財に指定されている「京都府庁旧本館」の修理に関する寄付は、2019年度からの継続となります。2019年度は正庁バルコニー扉の修復、2020年度は正庁バルコニーの石材劣化調査・補修、2021年度は中庭の美観向上、2022年度は旧本館南側にある車寄せや玄関ホール、南階段などの塗装修理などに活用されました。
2023年3月の文化庁の京都府庁敷地内への全面移転や、文化財活用の一環として7月から1階南東角の一室へのカフェ開設などに伴い、旧本館への来訪者は増加しています。そのなかで、外観面で重要文化財としての意匠的価値を特に損ねている2階の壁面・天井の2カ所の修理に向けた原因の特定調査に、今回の寄付金が活用されます。次年度以降に修理が行われる予定で、旧本館の魅力向上に当基金も貢献しています。
当基金は、これからも京都の文化財保護の活動に協力していきます。
京都府庁旧本館 | 雨水の染み出しにより壁面が毀損 | 天井と壁面の亀裂 |
<参考>
・日新電機グループ社会貢献基金の概要
名 称 | : | 公益財団法人 日新電機グループ社会貢献基金 |
代 表 者 | : | 理事長 齋藤成雄 (日新電機株式会社 代表取締役会長) |
所 在 地 | : | 京都市右京区梅津高畝町47番地(日新電機株式会社 総務部内) |
設 立 | : | 2017年3月 |
財 団 規 模 | : | 約50百万円 |
事 業 規 模 | : | 年間 約25百万円 |
事 業 内 容 | : | (1)技術系人材の育成 ・国内外の学生・生徒を対象とした給付型奨学金制度の運用 ・技術系人材の裾野拡大に向けた諸活動 (2)京都を中心とした歴史的文化財の保護 (3)地域の環境保全活動への協力 |
ウェブサイト | : | https://nissin.jp/sczaidan/ |
・文化財を守り伝える京都府基金
京都府のふるさと寄付金制度を活用した基金で、京都府内の歴史的建造物など数多くの貴重な文化財を未来に良好な状態で伝えるため、保存・修理活動を行っています。
日新電機株式会社(所在地:京都市右京区、社長:松下芳弘)では、2016年度より毎年100万円の寄付を行っており、当基金はそれを継承しています。
・京都府庁旧本館
1904年12月20日に竣工し、1971年まで京都府庁の本館として、また現在も執務室として使用されており、創建時の姿をとどめる現役の官公庁建物としては日本最古となります。2004年12月10日に国の重要文化財に指定されています。
ルネサンス様式に属する建物の外観は、正面の一段高くなった屋根を中心に左右両翼に対称に張り出した形となっており、建物内部には和風の優れた技術が巧みに取り入れられています。正庁は、京都府庁旧本館のシンボル的な部屋であり、多くの公式行事や公賓の接待などに使用されています。
[本件に関するお問い合わせ]
〒615-8686 京都市右京区梅津高畝町47番地
公益財団法人日新電機グループ社会貢献基金 事務局