ニュースリリース
新型機を適用した蓄電池システムを発売 ~新型蓄電池用パワーコンディショナを開発し設置スペースを大幅に削減~
日新電機株式会社(本社:京都市右京区、社長:松下芳弘)は、従来機より39%縮小化した新型の蓄電池用パワーコンディショナ(625kVA、以下 蓄電池用PCS)を開発、新型機とリチウムイオン蓄電池、外部コントローラなどを組み合わせた蓄電池システムを2月1日より発売します。
当社グループは中長期計画「VISION2025」において、6つの成長戦略に取り組んでいます。本件は「分散型エネルギー対応」「再生可能エネルギー対応」に寄与する事業活動の一つです。
近年、カーボンニュートラル実現に向け、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー(以下 再エネ)の導入が進んでいます。しかし、再エネは天候や日照時間など気象条件により発電量が変動するため、工場の電力ピークカットや昼夜電力の平準化、停電時の電力供給などに有効活用するための手段として蓄電池システムの需要が高まっています。また、再エネと併設して急激な電力変動を抑制し電力を安定化する用途や需給調整にも用いられています。当社はこれらの要求に応えるソリューションとして、新型蓄電池用PCSと、それを適用することで設置スペースを削減した蓄電池システムを開発しました。
蓄電池用PCSの縮小化で屋外用シェルタに2台収納可能となり、屋外用シェルタ台数の削減とともに、蓄電池システムのコンパクト化を実現しています。さらに、自社設計の外部コントローラと組み合せることで負荷平準化など要求される各種機能の実装も可能です。60Hz仕様の初号機は、ピークカット用1MW蓄電池システムとして2023年9月に先行して納入。今回、市場ニーズへの対応として50Hzと60Hz両方の仕様を提供できる準備が整ったことから、正式に販売を開始します。
当社は、ニーズに対応したシステムの導入で、安定的な電力供給を通してカーボンニュートラル実現に貢献していきます。
【特長】
- コンパクト
蓄電池用PCSの39%縮小化(当社比)により屋外用シェルタへの2台収納が可能。従来の蓄電池システムより屋外用シェルタ設置面積を33%(当社比)低減。設置面積や導入コストの削減に寄与。 - 高機能化
自社設計の外部コントローラとの連携により蓄電池システムに要求されるピークカットやピークシフトなどの負荷平準化、再エネ出力変動抑制、需給調整などニーズに応じてさまざまな充放電機能の実現に柔軟に対応することが可能。 - システム一式提案
蓄電池用PCS、蓄電池、外部コントローラ、高圧連系設備などを含めた蓄電池システム一式の提案が可能。
蓄電池システムイメージ
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<参考>
【用語解説】
・6つの成長戦略
「環境配慮製品の拡大」「分散型エネルギー対応」「再生可能エネルギー対応」「DXの製品・事業への適用」「新興国環境対応需要の捕捉」「EV拡大に伴う事業拡大」
・外部コントローラ
制御対象の近くに設置されるローカル制御装置。複数台のPCSをまとめて制御することが可能。自社設計のため、市場ニーズに応じた機能の搭載がしやすいことがメリットです。
【関連リンク】
蓄電池システム: https://nissin.jp/product/stb/
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