ニュースリリース
無鄰庵庭園の三段の滝の石組み修理完了 ~京都市の文化財保護事業に貢献~
公益財団法人日新電機グループ社会貢献基金(所在地:京都市右京区、理事長:齋藤成雄 、以下 当基金)は、京都市域の文化財の保存・活用などのために寄付を行っています。このたび当基金からの寄付金150万円を活用して、京都市の2023年度事業として実施された、無鄰庵(むりんあん)庭園の「三段の滝の石組み」の修理が完了しましたのでお知らせします。
無鄰庵庭園は施主である明治・大正時代の政治家山縣有朋の別邸で、同氏の指示に基づいて、近代日本庭園の先駆者とされる庭師7代目小川治兵衛により作庭された国指定の名勝庭園です。庭園の構成要素の一つである三段の滝については、滝口に至る流路の石組みから漏水があり、周辺の苔地にも悪影響を及ぼしていました。このまま漏水し続けると、山縣有朋がこだわったとされる水量にも影響することが懸念されたため、流れ底の貼り替えを中心とした保存修理が行われました。
当基金は、京都市、京都市景観・まちづくりセンターと文化財保護事業等の実施に関する三者連携協定を2018年2月に締結しました。この協定に基づき、京都市へ毎年寄付を実施しており、「三段の滝の石組み」の修理には2022年度に実施した寄付が活用されています。
当基金は、今後も京都の文化財保護や活用に協力していきます。
参考
・日新電機グループ社会貢献基金の概要
名 称 | : | 公益財団法人 日新電機グループ社会貢献基金 |
代 表 者 | : | 理事長 齋藤成雄 (日新電機株式会社 取締役) |
所 在 地 | : | 京都市右京区梅津高畝町47番地(日新電機株式会社 総務部内) |
設 立 | : | 2017年3月 |
財 団 規 模 | : | 約50百万円 |
事 業 規 模 | : | 年間 約25百万円 |
事 業 内 容 | : | (1)技術系人材の育成 ・国内外の学生・生徒を対象とした給付型奨学金制度の運用 ・技術系人材の裾野拡大に向けた諸活動 (2)京都を中心とした歴史的文化財の保護 (3)地域の環境保全活動への協力 |
ウェブサイト | : | https://nissin.jp/sczaidan/ |
【用語解説】
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無鄰庵(京都市左京区)
1894~1896年に造営された明治・大正時代の政治家である山縣有朋の別荘。
「無鄰庵」という表記は、1951年6月9日の国の名勝指定時に使用された字体で、現在、京都市では母屋の扁額にある字体「無鄰菴」を使用されています。 -
7代目小川治兵衛
近代日本庭園の先駆者とされる作庭家、庭師。通称は植治(屋号)。作庭には、平安神宮、円山公園、清風荘(西園寺公望別邸)、対龍山荘など国の名勝に指定されているものが多く、他にも京都国立博物館前庭、住友家(有芳園・慶沢園など)、三井家、細川家の各庭園など数多くの名庭を残しています。
本件に関するお問い合わせ
〒615-8686 京都市右京区梅津高畝町47番地
公益財団法人日新電機グループ社会貢献基金 事務局