ニュースリリース
NHVC、EPS状態監視システムの利用契約をタイヤメーカーと初契約 ~装置状態の見える化で、生産ラインの安定稼働に貢献~
日新電機株式会社(本社:京都市右京区、社長:西村陽)のグループ会社で電子線照射装置(EPS:Electron Processing System、以下 EPS)の開発・販売および電子線照射サービスの受託を行う株式会社NHVコーポレーション(本社:京都市右京区、社長:島村純夫、以下 NHVC)は、大手タイヤメーカーのベトナム工場とEPS状態監視システムの利用契約を締結し、状態監視を開始しました。同システムの利用契約を締結するのは今回が初となります。
EPSとは、高速の電子線を利用して、物質の改質・品質向上、滅菌などを行うNHVC独自の装置です。幅広い分野で利用されており、例えばタイヤの軽量化による燃費向上、食品包装フィルムの高性能化で食品ロス軽減といった環境配慮に向けた製品づくりに貢献しています。NHVCのEPSは、60年以上にわたり世界35カ国以上で採用され、信頼性の高い装置として評価されています。
今回導入した状態監視システムは、クラウド上でリアルタイムに稼働データを収集・分析し、状態変化の兆候を検知することで、想定外の停止を未然に防ぎます。また、想定外の停止発生時には詳細データを即時共有し、迅速なライン復旧を支援します。今後、精度の向上や機能追加を積極的に進め、グローバル展開と稼働中の全装置への導入を目指します。
【特長】
- EPSの状態をリアルタイムで共有
EPSの稼働データを定期的に収集・保管します。突発的な停止が発生した場合には、停止前後の詳細データを即時に保管、お客様とNHVCの両社に電子メールで通知します。通知後、NHVCより必要な処置をお客様へ連絡することで、迅速な生産ラインの復旧をサポートします。 - EPSの状態変化の兆候も監視
クラウド上に保管したEPSの主要データ(加速電圧、電子流、真空度など)を監視し、設定された閾値を超過した場合に、お客様とNHVCに電子メールで通知します。これにより、予防保全を実現し安定稼働に貢献します。
- EPS状態監視システム
当社グループは中長期計画「VISION2025」において、6つの成長戦略に取り組んでいます。本件は「再生可能エネルギー対応」「DXの製品・事業への適用」に寄与する事業活動の一つです。
当社グループは事業活動を通して、SDGsへの取り組みを強化しています。本件はSDGsの17の⽬標の内、下記の⽬標達成に関連する活動です。
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
参考
【用語解説】
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電子線
電子線(EB:Electron Beam)は、放射線の1種。電子線は電源のON、OFFで放射線の発生を制御できるため安全である。また、短時間で多くの素材への照射が可能で、タイヤ、電線被覆、熱収縮チューブやフィルムなど、身近な素材の製造に利用されている。
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6つの成長戦略
「環境配慮製品の拡大」「分散型エネルギー対応」「再生可能エネルギー対応」「DXの製品・事業への適用」「新興国環境対応需要の捕捉」「EV拡大に伴う事業拡大」
【会社概要】
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株式会社NHVコーポレーション
名 称
株式会社NHVコーポレーション
代 表 者
代表取締役社長 島村 純夫(日新電機株式会社執行役員)
所 在 地
京都市右京区梅津高畝町47番地
設 立
2003年5月(創業2003年10月)
事 業 内 容
電子線照射装置の開発、設計、製造、販売、据付・調整および保守・点検、並びに電子線照射サービスの受託
従 業 員 数
140人(2025年3月末時点)
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