ニュースリリース
文化財の保護事業等への寄付を実施 ~京都市、京都市景観・まちづくりセンター、京都伝統産業交流センターへ支援~
公益財団法人日新電機グループ社会貢献基金(所在地:京都市右京区、理事長:松下芳弘、以下 当基金)は、京都市の文化財保護に協力するため、京都市へ250万円、公益財団法人京都市景観・まちづくりセンター(以下 京都市景観・まちづくりセンター)へ50万円を寄付しました。1月20日に京都市役所(京都市中京区)にて寄付受納式が執り行われ、当基金理事長の松下より松井孝治京都市長、北川洋一京都市景観・まちづくりセンター専務理事へ寄付金の目録を贈呈しました。

寄付受納式

無鄰庵庭園

京町家(昭和小路 ココナガヤ)
寄付金の内訳
- 市指定・登録文化財の修理 100万円
- 「国名勝 無鄰庵庭園」もみじ林の補植 150万円
- 京町家の保全・継承に係る改修助成 50万円
この寄付は、2018年2月に京都市、京都市景観・まちづくりセンターと締結した文化財保護事業等の実施に関する三者連携協定に基づくもので、今回で9回目となります。
無鄰庵庭園は施主である山縣有朋の指示に基づき、近代日本庭園の先駆者とされる作庭家・庭師七代目小川治兵衛により作庭され、国の名勝に指定されています。近年の猛暑の影響で庭園のもみじ林が衰弱し、枯死が増加して景観が変容しています。今回の寄付金は、庭園の重要な構成要素であるもみじ林の景観を取り戻すため、土壌調査のうえ土壌改良を行い、もみじの補植・育成を進める取り組みに活用されます。
また、京都の伝統産業に関わる技術の継承と未来の担い手育成への取り組みを支援するため、公益財団法人京都伝統産業交流センター(以下 京都伝統産業交流センター)へ50万円の寄付を行いました。
この寄付は、2023年11月に京都市、京都伝統産業交流センターと締結した文化財の保存修復等を通じた京都の伝統産業支援等に関する連携協定に基づくもので、今回で3回目となります。
同センターでは子供たちを対象とした伝統工芸体験を実施しており、2024年度は神社仏閣や茶室などの襖に使われる「唐紙」や、京仏具などに欠かせない「漆塗り」とその美しさを際立たせる「螺鈿」の体験会が開催されました。2025年度は「京たたみ」「京漆器」の解説や体験会が3月に開催予定で、会の運営や若手技術者の育成に寄付金が活用されます。
当基金は、これからも京都の文化財保護活動に協力していきます。

唐紙摺り体験

螺鈿の研ぎ出し
参考
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日新電機グループ社会貢献基金の概要
名 称
公益財団法人 日新電機グループ社会貢献基金
代 表 者
理事長 松下芳弘(日新電機株式会社 取締役)
所 在 地
京都市右京区梅津高畝町47番地(日新電機株式会社 総務部内)
設 立
2017年3月
財 団 規 模
約50百万円
事 業 規 模
年間 約28百万円
事 業 内 容
(1)技術系人材の育成
・国内外の学生・生徒を対象とした給付型奨学金制度の運用
・技術系人材の裾野拡大に向けた諸活動
(2)京都を中心とした歴史的文化財の保護
(3)地域の環境保全活動への協力
ウェブサイト
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文化財保護に関する、京都市および京都市関連団体への寄付について

【用語解説】
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市指定・登録文化財の修理
文化財保護法や京都市文化財保護条例によって指定された建造物や史跡・名勝などの修理を行う事業。
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無鄰庵(京都市左京区)
1894年~1896年に造営された明治・大正時代の政治家である山縣有朋の別荘。庭園と母屋・洋館・茶室の3つの建物によって構成されており、庭園は施主山縣有朋の指示に基づいて、七代目小川治兵衛により作庭された近代日本庭園の傑作である。1951年に国の名勝に指定された。洋館の2階には、伊藤博文らと山縣有朋が日露開戦前の外交方針について協議した「無鄰庵会議」の会場となった部屋があり、当時の様子を今に伝えている。
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七代目小川治兵衛
近代日本庭園の先駆者とされる作庭家・庭師で、通称は植治(屋号)と呼ばれている。作庭には、平安神宮、円山公園、清風荘(西園寺公望別邸)、対龍山荘など国の名勝に指定されているものが多く、他にも京都国立博物館前庭、住友家(有芳園・茶臼山亭など)、三井家、細川家の各庭園など数多くの名庭を残している。
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京町家の保全・継承にかかる改修助成
公益財団法人京都市景観・まちづくりセンターによる取り組みの一つである「京町家まちづくりファンド」では、市民や企業などからの寄付を活用しながら、京町家を伝統的な外観意匠に改修するための助成を実施している。
京町家まちづくりファンド ウェブサイト:https://www.kyoto-machisen.jp/fund/ -
公益財団法人京都伝統産業交流センター
長きにわたり伝統文化を支え、ものづくりと雇用を支えてきた京都の伝統産業を活性化させていくため、伝統産業の従事者や行政との連携のもと、未来の担い手・使い手の育成、伝統産業製品の生活回帰・定着の促進、作り手が行う伝統産業活性化支援など、さまざまな普及、啓発活動を行っている。
ウェブサイト:https://fpkti.or.jp/ -
唐紙
もとは唐から伝来した細工紙を唐紙と呼んだが、のちに襖に使う紙を「唐紙」と呼称するようになった。神社仏閣や茶室などに利用され、その工程には伝統的な技術が継承されてきた。原材料の紙は、手すきの越前和紙や黒谷和紙などで、版木に和紙を置いて手のひらで摺るので柔らかな味がでる。
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京仏具(漆塗り)
11世紀初頭に七条に「仏所」が設けられて以来、その歴史は千年以上にわたる。主に寺院の内装に使われるが、家庭で使うものもあり、仏具の種類は多岐にわたる。また、木工・金工など技術も多種多様であるが「漆塗り」は黒色や朱色などの色に表面を塗り上げる工程である。
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京たたみ
奈良時代の古事記に登場し、約1300年の歴史を有している。平安時代には貴族らが権力を象徴するものとして使用し、茶道の発展に伴い一般の民衆にも広まった。家庭用や茶室用の「一般畳」と神社仏閣で利用される「有職畳」の2種類に大別され、有職畳のほとんどは京都で生産されている。
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京漆器
奈良時代に唐から伝来した技法を基に独自の美的感覚で技術を確立する。16〜17世紀には生産の分業化がみられ本阿弥光悦などの名工も現れて、茶道の興隆とともに盛んになった。木地に檜・杉・栃などを使い、食器類をはじめ家具調度品類や茶道具類を生産している。
本件に関するお問い合わせ
〒615-8686 京都市右京区梅津高畝町47番地
公益財団法人日新電機グループ社会貢献基金 事務局
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