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「耐放射線試験サービス」で宇宙産業に本格参入 ~宇宙環境を模擬した地上で行う耐放射線試験サービスを拡大~

日新電機株式会社(本社:京都市右京区、社長:西村陽)のグループ会社で、電子線*1照射装置の開発から販売、電子線照射サービスの受託を行う株式会社NHVコーポレーション(本社:京都市右京区、社長:島村純夫、以下 NHVC)は、宇宙環境を模擬した地上での放射線試験が可能な「耐放射線試験*2サービス」を新規事業として展開し、2026年9月から宇宙産業に本格参入しています。
本サービスは、NHVCの電子線照射技術を活用し、人工衛星部品などの宇宙用途材料に対する耐放射線試験を行うもので、宇宙環境試験コーディネーターとの連携により、試験サービスを提供します。さらに、真空環境での電子線照射やフルエンス*3評価をより高度に行える信頼性の高い試験体制を整えていきます。今後、宇宙機器開発に携わる企業が利用しやすい放射線試験サービスを提供していきます。

近年、民間企業の宇宙事業参入が拡大する中、人工衛星や電子機器の信頼性確保に不可欠な地上での放射線耐性評価の重要性が高まっています。一方で、放射線試験施設の制約や、試験条件の設定・評価方法に関する知見の不足が課題となっています。
NHVCでは、お客様が利用しやすい試験提供体制の強化と照射技術の高度化を通じて、耐放射線試験のインフラ構築を推進していきます。

【特長】

  1. 宇宙環境試験コーディネーターとコラボレーション
    SEESE株式会社*4(以下 SEESE)と2026年6月に協定を締結し、宇宙関連企業に対する試験コーディネートおよびマーケティングは同社が、電子線照射サービスをNHVCが担当します。SEESEはお客様の窓口および試験条件策定・解析支援等を担い、NHVCは電子線照射による試験機会の提供および技術サポートを担うことで、試験計画から実施までを一貫して支援します。
  2. 真空環境での照射サービスを今後導入予定
    現在、宇宙環境を再現するための高真空な真空照射設備(真空容器)の開発を進めており、真空環境での電子線照射サービスの提供を予定しています。より実環境に近い条件での試験を可能とします。
    ※真空照射設備の開発やフルエンス測定器の導入においては、量子科学技術研究開発機構(QST)*5の施設供用制度の活用や技術指導の下で行っています。

    真空容器のイメージ

  3. フルエンスの計算・測定の実施
    これまでの電子線照射サービスで培った豊富な知見を活かし、放射線のフルエンスの計算および評価を実施します。さらに、フルエンス測定器の導入を進めることで、試験データの信頼性向上および評価精度の高度化を図ります。

参考

【用語解説】

*1 電子線

電子線(EB:Electron Beam)は、放射線の一種。電子線は電源のオン・オフで放射線の発生を制御できるため安全である。また、短時間で多くの素材への照射が可能で、タイヤ、電線被覆、熱収縮チューブやフィルムなど、身近な素材の製造に利用されている。

*2 耐放射線試験

放射線環境にさらしたときの機器・材料の故障、損傷および劣化を評価する試験。

*3 フルエンス

単位面積あたりに通過した放射線(粒子)の量。

*4 SEESE株式会社

宇宙機器・コンポーネントや、それらに用いられる材料の開発において必要となる、放射線、振動、熱、真空等の宇宙環境試験および、信頼性評価をコーディネート・支援する企業。宇宙特有の専門的で煩雑な試験・評価プロセスを円滑化し、宇宙分野や類似環境分野おける技術実証や製品開発を支援している。

*5 量子科学技術研究開発機構(QST)

量子技術・先端医療・核融合エネルギーを研究する日本最大級の国立研究機関。本サービスに関連する真空照射設備の開発およびフルエンス測定器の導入に当たり、QST高崎量子技術基盤研究所の施設供用制度を活用し、技術指導を受けている。

【会社概要】

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