北越メタル株式会社
37年間稼働した設備を更新
長岡工場にサイリスタ形無効電力補償装置(TQC)を納入
北越メタル株式会社殿では、1980年の納入よりアーク炉のフリッカ対策装置としてサイリスタ形無効電力補償装置(TQC)が使用されていました。
静止機器の寿命と言われる30年を越える長期間の安定した運転実績を評価いただき、今回フィルタを除くサイリスタ制御リアクトル(TCR)部分と制御盤等を更新しました。
TQCは1973年に日新電機が世界に先駆けて開発した、サイリスタによるリアクトルの位相制御式無効電力補償装置で、アーク炉のフリッカ対策以外に電力会社や再エネ発電所の電圧安定化用途で採用されています。
装置容量は35MVAで既設と同じであり、サイリスタ電圧を低圧仕様から高圧仕様に変更したことで、損失の低減や装置の小型化を図ることができました。併せて更新した制御装置や操作盤(保護継電器含む)をデジタル化したことにより、操作性やメンテナンス性が向上しました。
また、工事期間中の運用についてお客様と入念に検討を重ねた結果、炉の操業を停止することなく切替を実現しました。
納入品
- 31.5kV 35MVA 高インピーダンス変圧器
- 6.0kV 35MVA サイリスタ装置
- 33kV 遮断器盤
- TQC制御盤
- TQC監視保護盤
- TQC操作盤
- TQC遠方操作盤
- バスダクト