日新電機には、年次関係なく若手でもさまざまな業務にチャレンジできる社風がある。2018年度に新卒として入社した社員たちが、現在どんな仕事にチャレンジしているのか。何を感じているのか。5人の社員が同期だからこそ話せる今の素直な思いを語った。

  • T:営業担当

  • D:変圧器の開発担当

  • S:材料の研究開発担当

  • H:配電盤の詳細設計担当

  • W:人事部の採用担当
    (司会)

CROSS TALK

仕事で広がる人とのつながり

採用W

当社は受注生産で、お客様の案件ごとに営業、営業技術、開発、設計、製造、検査、工事とそれぞれの担当者が連携して仕事をしているけど、同期と仕事で絡むことはあるかな?

開発D

僕は変圧器の開発の仕事をしていて、製造とは組立や実験の相談をまめにしているし、設計には設計思想※1を確認するなど、他部署との関わりは多い。でもまだあまり同期との仕事は無いかな。

※1設計思想…その分野で重要となる考え方、視点、捉え方などを含む重要度の高い内容のこと

営業T

僕は営業として、聞き取った要望を営業技術と相談を密にしながら設計・工事に伝えて、技術提案をまとめたり、受注後はお客様と社内の関係部門との調整を行っているから他部署との関わりは多い。
営業技術と一緒にお客様を訪問する時に同期と訪問することもある。

設計H

僕は配電盤の詳細設計をしていて、設計の基となる製品仕様の連絡をくれるのが同期の営業技術ということがある。彼が仕様を決め、自分が設計する中で、最近は技術的に分からないことを確認する同期ホットラインができているよ。

営業T

その大元は僕かもしれない。僕がお客様から聞かれた内容を営業技術に確認して、それがさらに設計に確認されているのかも。

設計H

そうだったんだ。その案件の営業担当も同期だったとは知らなかった。
設計の仕事は製造とも関わりが多く、製品仕様についてしっかりと詳細まで詰める必要があるから、他部署との連携が大事。例えば仕様変更となると営業や営業技術から連絡が入って、設計で内容を確認した上で製造にも伝えるという流れを各工程がスムーズに進めないと、もう少し早く分かっていればということになりかねない。

営業T

お客様の要望に合わせて仕様もどんどん変わっていくし、並行して作業も進んでいくから、情報共有は必須だけど難しくもあるよね。

設計H

そうだね。今は情報が下りてくるのを待ってしまいがちけど、気になることや分からないことがあれば、設計する前に改めて確認させてもらうようにするよ。

研究S

研究は受注の流れからは独立しているから、そういった同期つながりというのは多くないけれど、社内から依頼される仕事は多くて、新材料の調査、製品の経年劣化試験など並行して取り組んでいる。
打ち合わせでは自分が最年少で他の出席者は管理職の人ということも多い。議論が毎回白熱するから最初はびっくりしたけど、慣れてくると技術への思いが強いからこそだということが分かってうれしかったな。
CROSS TALK

入社して分かった日新電機の魅力

採用W

入社してからいろいろあったと思うけど、まず会社の良いところを教えて。
僕は、安全に力を入れているところ。「安全は全てに優先する」の看板はあちこちに掲示しているよね。

営業T

あと信頼を大切にしていて、まじめな人が多いところ。
先輩方が代々お客様の信頼を得て永い付き合いをしてきたから、その関係を自分が壊してはいけないという思いがある。

開発D

僕は、堅実な地に足の着いた事業をしている印象があるよ。

設計H

僕はチームワークを大事にしているところが日新電機らしさであり良いところだと思う。営業であるT君がとってきた案件を各工程部署の皆で形にしてお客様に納めているのを見ると、それぞれ支え合っているなと感じるよ。

開発D

事業の精神にもあるけど、寛容さや咀嚼力というのも感じるかな。

設計H

寛容な人が多いよね。こんなの無理だ、ではなく、じゃあやるかと言ってくれる柔軟な人が多い。ただ、それでも無理なものは無理なことはある(笑)

開発D

研修制度がしっかりしているのも良いと思う。
会社選びで教育体制を重視していなかったけど、入ってから新入社員研修でみっちりマナーや日新電機の歴史・事業内容を教えてもらって「こんなにしっかり見てくれるんだ」と思った。すごく面倒見のいい会社だと思う。

研究S

新入社員研修の中で、職場実習として2つの部署に行けたのはとてもよかった。大変だったけどその部署の業務内容が分かるし、つながりも持てるからその後に活かせていると思う。

設計H

若手にも仕事を任せてくれるところも良いよね。設計に配属されてから仕事を任せてもらうまでが結構早くてびっくりしたけど、いろいろやらせてもらって勉強になった。

営業T

僕も営業に配属されてすぐから、大きな案件を担当させてもらって驚いた。でも、上司や先輩に面倒を見てもらいながら仕事ができていると感じるよ。

採用W

ミスをすることもあるけど、フォローしてもらえるから安心して仕事ができるよね。みんなの職場はどんな雰囲気?

開発D

部署の先輩は質問したらしっかり教えてくれる。この仕様になった背景や、製品の動作の細かいところまで説明してもらえるし、雑談もできる職場で人間関係はうまくいっていると思う。

設計H

うちも一緒。みんな親切で、忙しくてもこちらからアクションすればきちんと教えてもらえる。安全やルール違反には厳しい指導もあるけど、本当にいい人が多くて、協力していこうという雰囲気があるし、フラットに接してもらえると感じる。

営業T

僕の部署でもこちらからアクションすれば教えてくれるし、相談も乗ってくれる。急ぎの仕事でも事情を説明すれば協力してもらえる。

研究S

私は職場に年の近い先輩がいるからよく質問しているし、相談も乗ってもらえる。みんな優しいよ。

採用W

共通するのは、自分からアクションすることが本当に大事ということだね。
CROSS TALK

社会人として乗り越える壁

採用W

今度は苦労したことの話を。僕は仕事を覚えることには苦労した。バイト経験もなく、どう聞いたら良いのか、いつ聞いたら良いのかも分からなくて。

営業T

同感。僕は文系だから、営業に必要な技術的な知識を得ながら仕事を覚える必要があった。お客様からの依頼事項の期限を厳守しつつも、質問されていることが分からなければ社内で相談する時間も必要。いろいろなことを考えながら動かなくてはいけないのが苦労したよ。

設計H

設計も覚えることが本当に多い。初めから基準・規則などを網羅して設計するのは一人では難しいから、先輩に聞きながらやっていくしかない。慣れてきたら要領がわかってくるけど、最初は慣れるのに苦労したな。しかも慣れてきたなと思ったら今度はCADソフトが2次元から3次元になってまた覚えることが増えた…。
機械系出身で電気の知識が無いので、社内研修※2などで勉強しようと思っているところ。

※2社内研修…階層別・職種別にさまざまな研修があり、必須受講の研修だけでなく希望者が受講できる専門的な研修もある

開発D

僕は電気系出身だけど、変圧器の開発には機械の知識も必要。最初は、材料や応力や流体の知識を覚えることに必死だった。なぜこんな設計になっているかという設計思想も知る必要があったし。
去年導入した3D解析ソフトは先輩もよく知らないので、2人で苦労して覚えている。
「報・連・相」も簡潔にできなくて最初のうちは苦労したな。

研究S

苦労する点は、人に気を遣うこと。最初は周りの意見を聞いてから話すことをまとめたりしていたよ。慣れてくれば必要な根拠をそろえて自信を持って説明できるようになったかな。
大学では考える時間が多かったのに対して、仕事では限られた時間で考える必要がある、ということにギャップを感じた。

営業T

営業の場合、お客様と話す中で適当なことは言ってはいけないけど、スピードも求められる。1~2年目は「勉強してきます」と言って後で確認して答えたけど、今後はその場で回答することが求められるだろうから、さらに勉強しなければという気持ちがある。

採用W

みんな苦労しているんだね。同期入社として何かと一緒に過ごす時間が多く繋がりが深いし、自分たちの仕事の話や相談をすることもよくあるよね。これからも同期同士助け合いながら頑張ろう。
CROSS TALK

社会人になって気付いた学生に伝えたいこと

設計H

いろいろな会社を見たほうが良い。仕事内容だけでなく「人」が大事。仕事は一人でやるものではなく、周りの人が関係してくるから。重電業界としてはこれから需要も増えやりがいも大きくなると思う。

営業T

今年1人後輩が入社して、いろいろとアドバイスしている。気が合うので飲みに行くことは多いし、そういう仲間が増えると良いな。一緒に頑張りましょう。

研究S

勉強でも趣味でもアルバイトでも、学生時代に頑張ったことがあれば、これからの社会人生活につながると思う。仕事での問題解決の時に経験が役立つはず。

設計H

頑張った経験が無いと壁にぶつかったときに気持ちで負けてしまうから、今からでも何かを頑張って自信にしてほしい。

研究S

入社までは研究など、今目の前にあることをしっかり頑張るのがいいと思う。仕事に関する勉強は入社後でもできるし。
一同
本当にその通り。仕事の勉強は焦らなくて大丈夫だから、今やっていることをやりきることが大事。

設計H

学生時代にやりきったことは会社に入ってからも活きる。「あれが耐えられたから仕事でも頑張れる」と思えるし、仕事では正しいやり方が無いから自分で正解を見つける力が必要になると思う。

採用W

入社する後輩のためにも、僕たちも手本となれるよう頑張っていこう。