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阪神高速道路大和川線に電力遠方監視制御装置を納入 ~大阪地域の監視制御体制を強化しながら大規模化へ~

日新電機株式会社(本社:京都市右京区、社長:齋藤成雄)は、3月29日に全線開通した阪神高速道路大和川線の浅香山受電所他に電力遠方監視制御装置を納入しました。

本線は堺市と松原市を東西に結ぶ総延長9.7kmのうち、鉄砲出入り口から三宅出入り口にわたる7.7km区間のほぼ全てがトンネルで構成され、沿線環境の保全、沿道の土地利用との整合が図られた環境に優しい高速道路です。西名阪沿岸地域と湾岸地域のアクセス向上や災害時の内陸部交通網の確保、環状線や大阪港線など都心部の渋滞緩和とそれに伴うCO2排出量削減などの効果が期待されています。

阪神高速道路における大阪地区全域の電力遠方監視制御装置を弊社が納入しており、システムの安定性とこれまでの路線拡張に柔軟に対応してきた実績を活かし、納入に至りました。

 

当社設備は沿線のトンネル設備への常に安定した電力の供給支援と、ピーク電力を抑えるデマンド監視による効率的な電力の活用・運用支援を行っています。

また、本線の特徴であるトンネル区間において、トンネル内部照明の点灯状態を遠隔監視・制御し、ドライバーへのストレスを緩和させるために天候や時間帯に適した照度確保を自動で行います。さらに、災害発生時には、照明をあらかじめ設定された状態へ自動で移行し、緊急時の運用操作を支援します。これらの機能は他路線でも運用実績があり、安全で安心な高速道路の実現に貢献しています。

 

【納入設備の概要】

納入場所 阪神高速道路大和川線 浅香山受電所他
納入設備 電力遠方監視制御装置
竣工時期 2020年3月

【納入設備の特長】

1.高い事業継続性(BCP)

通常時の大阪地区中央施設での監視制御機能に加え、バックアップ機能として浅香山受電所において大和川線の単独監視制御を可能とし、災害発生時も重要な交通網の運営を維持します。

2.新旧設備の監視制御機能の融合

大阪地区中央施設での集中監視を目的に、既設の機能を維持・継承しつつ大和川線で求められる機能を新たに追加。大和川線の新規追加部分と既設の監視制御の方式の統一化を進めたことで、大和川線にて採用されている最新設備の運用をこれまでと同様に行うことが可能です。

電力遠方監視制御装置

 

お客様のさらなる事業継続性を向上させるため、現在は大阪・神戸地区中央の大規模な電力遠方監視制御装置更新工事を受注し、製作を進めています。

最新の監視制御技術をお客様の設備運用に適用させることで、設備の維持・管理に対して最適なソリューションをご提案し、今後もお客様に満足いただける製品を納入していきます。

 

参考資料

【用語解説】

・電力遠方監視制御装置

各管内路線の全電気設備を監視・制御するシステム。

 

【関連リンク】

道路向け監視制御システム: https://nissin.jp/product/newenergy/road/index.html

 

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