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ニュースリリース
首都高速道路株式会社横浜北西線に特高受変電設備を納入～交通設備への安定的な電力供給と効率的で安全な保守に貢献～

ニュースリリース

2020.07.13 製品・サービス

首都高速道路株式会社横浜北西線に特高受変電設備を納入～交通設備への安定的な電力供給と効率的で安全な保守に貢献～

日新電機株式会社（本社：京都市右京区、社長：齋藤成雄）は、首都高速道路株式会社が横浜市と共同で建設し3月22日に開通した横浜北西線（横浜北線～東名高速）の22kV特高受変電設備を納入しました。

本線は国際競争力の向上、アクセス性の向上・物流効率化、災害時等の道路ネットワークの信頼性向上、沿線地域の生活環境改善効果が期待されており、当社設備もその一助を担っています。

当社はこれまで首都高速道路株式会社に多くの電気設備を納入しており、お客様のニーズに合わせた製品提案をしてきた経験やノウハウを活かし、お客様有数の新規路線に当社製品を納入しました。

【納入設備の概要】

納入場所	：	首都高速道路横浜北西線東方受電所・北八朔変電所・横浜港北変電塔・横浜青葉変電塔
納入設備	：	・24kV縮小形SF6ガス絶縁開閉装置（XAE2G）・22kV 7.5MVA SF6ガス絶縁変圧器・7.2kV高低圧スイッチギヤ・遠方監視制御装置・複合環境センサ（MES-12）・無停電電源設備・直流電源設備・高圧自家発電設備・屋外変電塔設備
竣工時期	：	2020年3月

【納入設備の特長】

１．独自技術による安定性・信頼性・安全性

当社独自のAE(Auto-Expansion)技術を使ったコンパクトな24kV縮小形SF₆ガス絶縁開閉装置（XAE2G）を採用することにより、設置スペースを大幅に縮小化するとともに小型による部品削減で省資源化も図っています。さらに本製品は充電部を露出させない密閉構造であり、外部の影響を受けることが少なく点検作業や点検間隔など、保守の省力化を実現することにより安定した電力供給と信頼性・安全性の向上に貢献しています。

２．交通機関の事業継続計画（BCP）に貢献

万が一の不具合（系統停電等）や故障にも対応できるよう特高変圧器を2バンク方式にするほか、高圧配電系統は2回線高圧スポットネットワーク配電方式を採用しています。これにより災害時なども負荷設備（トンネル換気設備、防災設備、トンネル照明他）へ電力の安定供給を実現し、高速道路という重要な交通機関のBCP対策に貢献しています。

３．設備環境データにより効率的で安全な保守に貢献

屋外の厳しい環境下に設置される変電塔は、盤内に複合環境センサを実装し、設備環境データが収集できるようになっており、データに基づく設備設置環境の改善に使用しております。本センサによるスペースヒータ制御（結露防止）等で、設備の安全性向上に貢献します。また、複合環境センサは、首都高速道路の設備に既に600台以上実装されており、多点環境データの蓄積と、蓄積データに基づく部品交換・修繕タイミングの最適化を含めた設備メンテナンスの適正化・効率化に向けた取り組みが現在進行中です。

なお、本納入工事は工事成績が優良であるとして、お客様より社長表彰を頂きました。
今後も安定した電力供給でお客様のさらなる発展に貢献できる製品を納入していきます。

参考資料

【用語解説】

・特高変電設備

電力会社から受電した電力を変圧器により負荷設備に適した電圧に変換した上で構内に配電・供給し、あわせて事故時には影響の波及を防止する機能を備える設備のこと。

・AE(Auto-Expansion)技術

AE技術を用いたガス遮断器は、パッファ形のようなアーク（電孤）を消すためのSF₆ガスの吹き付け機構を必要とせず、驚異的な小型化を実現している。また、操作エネルギーの縮小化や絶縁物を介在させないことによる事故防止にも役立っている。

・2バンク方式

特高変圧器を2台設置し運用する方式。万が一故障が発生した場合でも、故障バンクを切り離すことで運用を継続でき、点検などにおける停電も極力避けることができる利点がある。

・2回線低圧スポットネットワーク配電方式

2回線の低圧配電によりネットワーク変圧器を接続し、ネットワーク母線で並行運転させる配電方式。片回線が停止しても供給継続できる信頼性に優れた特長がある。

・変電塔