ニュースリリース

発売以来50年　GIS納入累計25,000ユニットを達成 ～性能向上に努め縮小化・信頼性を追求～

日新電機株式会社（本社：京都市右京区、社長：齋藤成雄）は、1970年にガス絶縁開閉装置（GIS：Gas Insulated Switchgear）を発売して以来約50年で、納入累計25,000ユニットを達成しました。

GISは変電所設備・受電設備として、電流の通電・開閉を行うことにより電力系統を保護し、電力の安全・安定供給に貢献する装置です。この長期にわたる多数の納入は、国内生産拠点である前橋製作所（群馬県前橋市）と当社グループ会社の北京宏達日新電機有限公司（中国）・日亜電機股份有限公司（台湾）を中心とした、アジア地域のグローバルな生産拠点におけるスピーディーな連携を保った生産体制の構築と常に品質を重視した姿勢が、需要家の皆様から信頼を頂き、今回の納入累計達成につながりました。

GIS納入累計25,000ユニットを達成

【主な製品の変遷】

1．GISのコンパクト化

1960年代後半より着手したGISの開発により、従来型の空気絶縁のオープンタイプ（屋外開放型）変電所と比較して、GISを使用した変電所は充電部分の母線・機器を含めて全て金属容器内に収納することで、大幅な設置面積縮小と耐環境性能を向上することができるため、当社ではGISが主流となりました。

2．電圧の定格拡大・グローバル展開

当初は72／84kVの電圧クラスが主流でしたが、小型化に加えてメンテナンスフリーや環境調和などの多様なお客様からの要求に対応できるように定格拡大、改良と技術開発を進め、7.2kV～252kV定格のGISを製品化しました。国内同様に、海外においてもGIS需要は増加し、1990年代後半から台湾にて22kV～168kV定格GIS、また2000年代前半から中国に海外生産拠点を設立し126kV～252kV定格GISを数多く納入してきました。

当社グループでは中国の送配電会社である国家電網公司、北京オリンピック会場の電力設備・超高圧となるUHV（ultra-high voltage）の三次回路の調相設備の納入、台湾の電力会社への納入や、日本国内での公共設備への環境対応GISの納入など、グローバルな電力インフラに多数貢献しています。このような当社GISを含む変電所システムの信頼性が評価され、電力会社向けはもちろん、工場や商業施設においても当社のGISを採用いただき、72／84kVクラスではリーディングサプライヤーとして国内シェアトップクラスを維持し、この度納入累計25,000ユニットを達成しました。

当社は、SDGsの目標達成にも視点を置いた上で、今後も一貫した開閉装置のコンパクト化、および変電所システムの信頼性のより一層の向上に貢献していきます。また、現在の再生可能エネルギー市場や分散型電源システムといった新しい市場に合致させた、お客様や新しい市場の要求の多様性に対応すべく、培ってきた最先端技術とコア技術を融合させた先進のGISを提供していきます。

＜参考＞

【用語解説】

・ガス絶縁開閉装置（GIS）

電力の安全・安定供給のために変電所設備・受電設備として設置される機器。遮断器・断路器・接地装置などを金属容器内に高絶縁性能のガスで密閉・収納していることから極めて縮小化・信頼性・安全性に優れた装置。

【会社概要】

・北京宏達日新電機有限公司

・日亜電機股份有限公司

【関連リンク】

ガス絶縁開閉装置： https://nissin.jp/product/gis/index.html