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高圧配電盤におけるコンデンサ、直列リアクトルの構造を一体化 ~配電盤の面数削減および組立の省力化を実現~

日新電機株式会社(本社:京都市右京区、社長:齋藤成雄)は、配電盤メーカー向けに、汎用高圧回路力率改善用コンデンサ(以降、コンデンサ)とモールド乾式直列リアクトル(以降、直列リアクトル)を枠体に組み込み一体構造として製品化し、2020年10月から販売を開始しました。

 

従来、当社で納入した高圧回路に使用されるコンデンサや直列リアクトルは、配電盤メーカーにより、盤内に個別に設置した後に配線接続をされていました。その際、盤内で機器間を最小離隔での配置が困難であることや、機器間の結線が煩雑になるといった問題がありました。

 

今回、コンデンサと直列リアクトルを上下に配置し枠体に組込み一体構造とすることで、盤内のデッドスペースを削減、筐体の小型(コンパクト)化、面数(配電盤の設置台数)削減による省スペース化、コスト低減が図れます。

また、配電盤メーカーにおいて、コンデンサと直列リアクトルの個別の設置や配線接続が不要となったことで、組立の省力化にも貢献しています。

 

本製品で、2021年度に70セット以上の売り上げを目指します。今後もよりよい受変電機器の開発により、社会インフラに貢献していきます。

 

【仕様】

設置場所:配電盤内

定  格:6.6kV 3相 50Hzまたは60Hz 50kvar~200kvar

 

 

 

参考資料

【用語解説】

・力率改善用コンデンサ

電気を効率良く使うために負荷と並列に接続し、力率改善や電圧調整を行う機器です。変電所や工場などに設置され、電力の安定供給・電気料金の低減など、受変電設備に欠くことのできないものです。

・モールド乾式直列リアクトル

コンデンサに直列に接続され、電力系統に存在する高調波の抑制や電力用コンデンサの開閉により、過渡的に発生する過大な電流・電圧などの特異現象による弊害を防止する機器です。モールド乾式は、直列リアクトルの鉄心および巻線を成形樹脂で覆うことで絶縁している方式です。

 

【関連リンク】

電力用コンデンサ: https://nissin.jp/product/electric/capacitor/index.html

直列リアクトル: https://nissin.jp/product/electric/ser/index.html

 

 

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